連帯ユニオン関西地区奈良ブロック 機関紙「なら」

生コン支部機関紙「くさり」（０９年2月号）ブロック版より

恒例「団結餅つき大会」他

●プロの味を実現？本格派料理
昨年の12月23日、奈良ブロック二大行事のひとつ「団結餅つき大会」が行われた。
今年から開催場所が、新奈良レミコン社から若草生コン事業組合に変更。総勢百二十人もの参加者が集まった。
さて餅つき大会だが、大会前からの準備はバッチリ！　
特に青年部は、大会前日に休みを取って、おでんの仕込み・唐揚げ・ラーメンの下ごしらえ・
餅米の洗い・会場の下準備と大変だった模様で、ほんとうにご苦労様でした。

団結餅つき大会は、Ｎ青年部長の開会挨拶でスタート。
引き続き高副委員長が、今年一年の奈良ブロックは激動の年だったとし、集約事業の一連の結果を報告。
奈良の生コン需要が激減した経緯を話し、何かと不安材料は多いが政策運動を高め、団結して困難を乗り切ろうと激励した。
次に洋一副委員長の組合動向の話と続き、安井執行委員の音戸で乾杯。記念撮影の後は、いよいよ餅つきへ。

今回も皆さんに充分お餅が行き渡るように、９斗の餅米を用意した。また、おでんは関東風の濃厚でしっかりとだしが効いた味に仕上がっており、ラーメンは通年使用　しているスープに隠し味として生姜とニンニクを加えた本格派でワンランク上の味。唐揚げも外はパリ、サクッとしつつも中身はジューシィな味わいを実現。各出品料理は抜群に美味しく大好評だった。
会場に目を向けると、飛び交う会話にも力がこもっている様子。奈良ブロックの昨年は、激動の一年だったので仕方がない。

ここ数年の奈良県は、小泉内閣が行った行政改革の影響で深刻な財政危機に陥り、公共建設投資が縮減。当然、需要も激減し、生き残りを賭けた一大集約事業が　展開された。　Ｋ生コンとＹ生コンが集約されたほか、Ｉ生コンとＩ建材が集約。他にも、移転、閉鎖、合併が相次ぎ、奈良ブロック組合員の大半がこの影響を受けた。
この状況下で頼れるのは労働組合だ。話に力が入るのは当然で、団結をはかるには餅つき大会は格好の場になった。

話しが弾めば食も進む、早々と食べ物も完食したが、メインの餅の突き上がりペースが例年に比べて遅い。蒸し器の火力が弱いのが原因だった。蒸し担当の組合員は、頑張って９斗の餅米をつき上げるぞと最後まで張り切っていた。おかげでもち米をすべて突ききり、片付けをして無事終了。
今年の餅つき大会も、新年に向けての活力を生む有意義な一日となった。　　　　
通信／斑鳩分会　Ｙ



●青年部ボランティア・「愛染寮」餅つき／「社会に羽ばたく子供たちの後ろ盾になりたい」

児童養護施設「愛染寮」の餅つき大会が08年12月28日、行われました。
以前は寮生の子供達だけで寂しく餅つきを行っていたとの事ですが、私たちが参加させて頂いて、すでに3回目になります。この日も、青年部5名とＭブロック長で参加させて頂きました。

奈良ブロック恒例の「団結餅つき大会」に参加を依頼したところ、その日は「愛染寮クリスマス会」と重なっていた為、後日、愛染寮で行う餅つき大会に杵と臼を持参して参加させて頂くことになりました。当日は天候に恵まれ、外で思い切りお餅をつくことができ、みんなの普段の行いの良さが反映したようです。

まず始めに先生方がつき始め、その周りで青年部、子供達が元気よく「よいしょ」「よいしょ」と声を掛けます。　愛染寮には、幼稚園児から高校生の子供達がいて、小さい子供達がつく時は中・高生や我々が手を貸しながら年齢の数の分だけつきあげます。
我がブロックは餅つきは手慣れたもので、私がお餅を返す取り手をし、他の青年部員が生駒山に響くような大きな声で更に餅つき大会を盛り上げていきます。あっという間に9臼がつきあがり、つきたてのお餅を子供達と一緒に食べました。

お餅を、丸めている途中には「こんな不況になると卒業生も雇用不安をもっているのでは？」という話になり、「雇用不安を持つ子供達はたくさんいます。」との返答。その為の我々連帯労働組合です。早い時期にまた会う機会を設けるなどして、彼らの役に立つ事を決意しました。
その後、ブロックからの食料品と組合員から提供された子供用の服を贈呈して、無事、愛染寮餅つき大会は終了。青年部独自で取り組んでいる交流が、ブロック全体に普及しつつあると感じました。

百年に一度の不況といわれるなかで、卒業生はじめこれから社会に出て行く子供達の後ろ盾となるべく、これからもこうした交流を長く続けていきたいと、決意も新たに愛染寮を後にしました。　　　　　
通信／ さくら分会　Ｎ