なにが「綱紀粛正」?
止まらない米軍・米軍属飲酒運転による事故
米軍属による女性遺棄事件以降在沖米軍は、5月27日から日米地位協定の対象となる沖縄県内全ての米軍人・軍属に対して、基地外の飲酒、0時以降の外出、祝宴などを30日間禁止とした。
しかし、6月4日23時40分ごろ、嘉手納町水釜の国道58号線を逆走し、走行していた車輌2台と衝突する事故が発生した。この事故で1名が重傷を負い、1名が打撲のケガを負った。
道交法違反(酒酔い運転)の疑いで現行犯逮捕された米軍嘉手納基地所属の米海軍兵2等兵曹の女(21)の呼気からは基準値の約6倍のアルコールが検知された。
自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)罪で起訴された。
この事故発生の同日、米軍関係者の事件事故の抑止を目的に、沖縄総合事務局が非常勤職員を雇い、パトロール隊(パトカー100台体制)を結成したところであった。
島尻安伊子沖縄担当大臣は「沖縄県民の安全安心をしっかり確保することは沖縄振興を進めていく上での基本だ」と述べた。
事故発生後の6日、日本に駐留するすべての海軍兵に対し、基地内外での飲酒を禁じ、勤務時間外の行動についても自宅と勤務先の往復などに制限する服務規律の見直しを発表した。
舌の根も乾かない間に、再度事故が発生した。
26日4時28分ごろ、国道33号線沖縄市桃原交差点を直進していたところ北向けに走行していた軽自動車と出会い頭に衝突した。
事故を目撃した市民から110番通報があり、駆けつけた警察官によって、米軍嘉手納基地所属の軍属の男(24)を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。
軍属の男性の 呼気から基準値の約4倍のアルコールが検出された。
軽自動車を運転していた男性は軽傷で出血はなかった。
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在沖米軍は、元米海兵隊員の軍属が逮捕された女性暴行殺害事件を受けた綱紀粛正策として、「哀悼期間」を5月27日~6月24日までとした規制措置だったが、28日までと延長し、28日で解除することを発表した直後に事故が発生した。
そして、なんの対策も講じられないまま29日午前に解除された。米軍ほぼ以前と同様に、基地外で飲酒する場合は午前0時までに店を出るとして、午前1時以降の外出を制限するとした。
また米海軍の独自の措置として基地外での飲酒を午後10時までに制限し、軍属や家族も従うように求めている。
限られた期間で米軍・軍属の意識が変わるものなのか?
日米地位協定は米軍人・軍属を特権的に保護し、日本で起こした事件や事故を日本の法律で裁くことができないだけでなく、被害を受けた方に対して米軍からの補償がされていない。
沖縄県民はいつまで不利益な扱いを強いられなければならないのか?
この沖縄差別は、「日米地位協定」を改定させない限り続くのではないのか…?
米兵による戦後沖縄の女性に対する犯罪
http://www.jca.apc.org/~uratchan/gbmarines/henji/jyoseinohigai.html
米兵の性犯罪、赤ちゃんも被害 「暴力の歴史」続く沖縄
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=173211