今回結成した関クラ支部は、関生支部の一般産業組合員が主体となり「一般産業の労働者が気軽に集えるユニオン」をめざして組織したものだ。 第3の関生型の産別労組を生み出すことを念頭に、数年間にわたる一般ネットの経験をもとに、2年間にわたって議論を重ねて結成に至った。 当初は名称を「ゼネラル支部」とする予定であったが、「関西クラフト支部」とした。その理由は、関クラ支部の名称の由来である「クラフトユニオン」とは、資格や技能等の熟練を要する職業に従事する労働者を対象とするユニオン、いわゆる職業別組合あるいは職能別組合のことをいう。 一方、ゼネラル支部の由来であるゼネラルユニオンとは、未熟練・半熟練労働者を職業・産業・地域にとらわれずにひろく包含して組織された労働組合。いわゆる一般組合のことをさす。 今回、支部の名称をゼネラル支部としなかったは、まずは産別運動の前段階といえる業種別運動を確立し、その運動を背景に産別労組の結成をめざしていきたいという関クラ支部執行部の意図があり、「関西クラフト支部」という名称とした。 関クラ支部は、医療・介護部会および清掃・産廃部会、そしてそれ以外の労働者を組織する総合部会という三つの部会から成り立つ。 医療・介護部会および清掃・産廃部会は業種別運動を速やかに組織し、産別労組をめざしていく。 総合部会は、業種・地域などにとらわれず、広く労働者を組織する。いわゆる一般組合の働きをする。 関クラ支部の機能を一言でいうと、広く労働者を組織し、業種別運動を立ち上げて、産別労組の結成を目指すというものである。 2月7日の関クラ支部結成大会では、当該である一般産業組合員をはじめ、支部結成を祝うために駆けつけた連帯労組近畿地本傘下の3支部の組合員、来賓など合わせて135名が参加。 支部結成趣旨・方針、支部規約、財政・予算・新役員体制などの議案を審議し、満場一致で決議した。 また大会では上部団体の中央本部・近畿地本、兄弟支部の関生支部および近トラ支部の代表者、そして服部良一元衆議院議員や戸田ひさよし門真市市議会議員、友誼労組の代表などが祝辞と激励あいさつを述べた。 武建一関生支部委員長は激励あいさつのなかで、「いま止めどなく非正規労働者が増え続けている。企業は非正規労働者の権利や尊厳を認めていないのが現状。しかし、それら労働者の拠り所がないのも事実である。資本の収奪・攻撃は、我々労働者に団結条件を与えている。関生支部で培った運動を継承し、それに誇りと確信をもって取り組めば飛躍的拡大は可能である。関生支部は全面的に支えていく。関クラ支部のスタートは関生支部のスタート時よりも恵まれた環境にある。自立していくという気概でスタートしてほしい。 関クラ支部には、多様な業種の労働者が結集している。それはすなわち多様な運動の可能性が存在するということ。他に頼るのではなく、まずは多くの仲間たちの結合によって能力を発揮するとのスタイルで十二分に潜在能力を引き出してほしい」とエールを送った。 ★ 関西クラフト支部書記長挨拶 ★ 「他人の痛みは我が痛み」という関生魂を継承し、当事者主義をもって、主体的力量を追求します。清掃・産廃、医療・福祉などの分野でその産業に影響力を持つ産別労組を生みだしていくことをめざします。
|
(くさり3月号より) |
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
〒550-0021 大阪市西区川口2-4-28
TEL06-6583-5546 FAX06-6582-6547
E-mail web@rentai-union.com
個人情報の取り扱いについて 及び プライバシーポリシー