11月12日・13日、「遊・わーく・ウィークリー」で、生コンの安全と安心について、元工業組合監査補助員の坂田が、声を大にして訴えてきました。

N社（生コン製造販売：兵庫県）が国交省発注のトンネル工事（施工：大手ゼネコンS社）にコンクリート殻を常態的に混入させていたことは、業界の誰もが知っています。

裁判所は、N社に対し、不正競争防止法違反と詐欺行為や契約違反にも該当し、刑事上、民事上も重大な法令違反を行ったと、最も厳しい判決を言い渡しました。

阪神淡路大震災が発生して来年で20年目になるが、当時、多くの手抜き工事が発覚し、建築基準法の見直しも行われました。

しかし、安心安全への意識は何も変わっていません。

相変わらず利益と効率が優先され、「安かろう悪かろう」の生コンはゼネコンの要求で横行しています。

私たちは不都合な真実に目を背ける行政やゼネコンに対し、声を上げていかなければなりません。

20年近く経っても、N社のような「安かろう・悪かろう」の粗悪製品を排出させる業者がいること、このような事実を前に発注側の国や兵庫県行政とゼネコンが黙して語らないのは、事件を一日でも早く風化させようとしているわけです。

私たちは今回、番組の中で業界や行政が抱えている慢性的な問題点を番組の中で指摘しましたが、いかなる圧力がかかろうとも継続してこの問題を訴えていきます。

【　通信：坂田副委員長　】

（くさり12月号より）