千石生コン闘争は、昨年の８月に最終的に和解となった。今回の勝利報告集会は、21年の長きにわたる千石生コン闘争の意義をブロックの仲間で共有し、関生型労働運動の正当性を確認することでブロック組合員一人ひとりが運動に確信を持ち、その確信をさらに広げていくことを目的に行われました。

■　資本と司法が結託し　■

千石生コン闘争には箕島闘争という前段があり、この箕島闘争を引き継ぐ形で千石生コン闘争が行われました。この箕島闘争から考えれば、その歴史は30年という長い闘いとなり、ブロック内にも当時の状況を知る人も少なくなってきているのが現状です。

そのため、市内ブロック内でも若い組合員や、最近になって組合加入した人などは、当時の時代背景や生コン業界の情勢、何故このような長期の闘いに至ったのかを知らないままに過ごしてきたのです。

しかし、今回の勝利的和解で決着した千石の闘いは、まさに当時から始まったと言える司法の反動化により、民事においては２億６千万円という損害賠償請求が認められ、刑事事件においては３名が逮捕され長期拘留されるなど、戦後日本の労働運動史において、それまでの労働運動からの転換期を象徴する闘いでした。

現在に続く資本と司法が結託した姿がこの時代から始まったと言えるでしょう。これほどの厳しい闘いを関生支部は闘い抜き、そして勝利したのです。

■　ブロック一丸となって　■

今回の勝利報告集会では、ブロック執行部が中心となった集会実行委員会のメンバーが、これらの出来事を一つ一つ確認し、この闘いの意義を確信に変えると同時にブロック全組合員を対象とした学習会を開催し、ブロックの仲間が一丸となって千石生コン闘争勝利報告集会に臨みました。

この集会を通じてブロックの仲間の意識が高まり団結強化に繋がったのは大きな収穫と言えるでしょう。

また、この闘いを広く発信しようということで、ＤＶＤを作成し、集会用の小冊子と合わせて作成し、他ブロックでの学習会用の教材として活用してもらおうと実行委員会の中で提案され実現しました。

最後になりますが、今回の集会で上映するはずだったＤＶＤのダイジェスト版が、プロジェクターのトラブルによって上映できなかったのが残念です。ＤＶＤ作成に協力してくれた皆様と集会に参加された皆様には、この場でお詫び申し上げます。

【 通信／集会実行委員会 】