★　崩壊状態の広域協、立て直すのは今　★

中央委員会は議長を選出。招集役員・委員の資格審査後、審査員の報告を受けた議長が中央委員会の成立を宣言した。　

次いで、武執行委員長より14春闘勝利に向けた重点課題の提起が行われた。（以下、要約）

東京や名古屋など、セメントメーカー（メーカー）が生コン業界を支配する地域は混乱を極めている。メーカーが生コン協組を支配し、セメント拡販を追求。それにより価格競争が激化し、生コン価格や輸送運賃が低下。労働者の賃金・労働条件も劣悪な状態だ。

これまで大阪ではメーカーの横暴を許さなかったが、現在のＫ協組はメーカーに乗っ取られている。このままでは業界が崩壊する。また、この拡販政策は労働組合対策でもある。専業社を倒産させ、労組の拠点を減らす魂胆だ。

生コン各社に回答を求めているアンケートは、こうしたメーカーの横暴を許さず、産業の民主化を実現するためのものだ。

　★　要求実現の為には組織拡大が不可欠　★

労働組合の力は組合員の「数」と「質」。それを高めなければならない。
「各協同組合の60％以上の組織化」を目標にしているのは、要求を実現するためにはそれがどうしても必要だからだ。

対象社を明確にして拡大に邁進しよう。その目標が達成できれば、必ず賃金・労働条件の向上や雇用安定につながる。そう確信を持って、日々のオルグ活動に取り組もう。

　★　情勢を的確に掴み、14春闘を闘い抜く　★


資本主義が生まれて５００年。現在は金融資本が世界を支配しているが、それも終えんに向かっている。

競争原理の資本主義社会に代わるのは「共生・協同」「公平・平等」な社会。われわれの産業政策運動はこの転換を推し進めるものであり、世界の大きな流れの一環である。

「世界と日本、生コン業界はどうなっているのか、それに対してどう立ち向かうべきか」を示しているのが春闘方針だ。

これを最大の武器として、大きな成果の獲得に向けて今春闘をともに闘い抜こう。


　★　各地で続々と成果、新入組合員が挨拶　★


中央委員会はその後、各ブロックの要求（セメント・生コン／一般業種）を集約し、討論を経て統一要求書を作成。さらに、各ブロック・専門部から報告を受けた。

この中では、各ブロックが組織拡大・業界再建・権利侵害反対闘争に奮闘していることが報告された。

市内ブロックは、昨年11月に公然化し、現在７名まで企業内拡大が進むＯ分会を紹介。当該組合員が挨拶した。

東大阪ブロックは清掃・産廃業種での組織拡大の成果を報告。公然化したＦ分会及びＮ分会の組合員が決意表明した。

また、名古屋ブロックは組織強化に向けて幹部育成に取り組むこと、さらには組織拡大が進むトラック業種の政策立案に取り組むことを報告した。