B分会は強権支配の会社に対して労働条件等の改善を求め、02年10月に結成されました。

当初、会社はミキサー車を隠して全員解雇するなど徹底的に闘う姿勢でしたが、３週間におよぶ協同組合へのストライキで勝利解決しました。

しかしその後、03年には正社員化の約束を反故。仕事をさせずに賃金だけ支払う状態が始まりました。

以降、08年に正社員化を勝ち取り、条件を少しずつ向上させてきましたが、12年４月には暴力団まがいの人物を介入させて企業閉鎖を強行。これに対して24時間の監視活動・協同組合へのストライキ、集会の開催など「閉鎖撤回」への行動を展開。

そして、本年10月29日の集交で、①新会社への移行、②協同組合加盟７社が解決以降の責任を負う、③協同組合での協同輸送事業の実現（３年以内）などを確約させ、解決しました。

★　協同輸送実現に向け新たな闘いの始まり　★

今回の解決は、新たな闘いの始まりです。①協同組合加盟７社で製造・輸送を分離し、新会社を拠点にした協同輸送の確立、②生コン価格の値戻し、③京都府下１協組制などに向けた政策運動強化が必要です。

また、ブロック組合員には情勢負けしないための意識改革と時代情勢に応じた変化・成長が求められています。

この闘いは今後も多くの困難が予想されますが、持ち前の行動力で突破し、必ず目標を実現させます。

たくさんの仲間に励ましと支援をいただき、あらためて人間関係の構築と団結の大切さが認識できた闘争となりました。本当にありがとうございました。

本年５月27日に５名で結成したＯ分会は、２ヵ月間に４名の内部拡大を果たし、９名の大型分会となりました。

Ｏ材店は、生コン工場の他にビジネスホテルや温泉施設、ガソリンスタンドを経営する地域では有名な企業です。

会社はワンマン経営で、社長は気分次第で従業員に対していきなり「明日から来んでもええ」と言うような人物でした。

「このままでは安心して働けない」と、現在の分会長が地域で闘うＮ分会の仲間に相談。

その中で、関生支部の運動でしか職場を変えることは出来ないと判断し、信頼できる仲間と共に組合に加入しました。

★　粘り強い闘いの結果、会社が和解を申し出　★

会社と対等に交渉できることが分会の確信となって内部拡大に尽力。

不当労働行為を繰り返す社長に対抗し、内部の団結力とブロック組合員の協力、また支部からの応援を結合させて果敢に闘いました。

それでも会社は組合否認を続けました。

内勤者に「総支配人」という役職を与え、団交で組合の要求を一方的に否定したり、警察上がりの人物を顧問として雇い入れ「組合脱退強要」ともとれる恫喝を行うなど不当労働行為を連発したのです。

組合は会社に対して「法律を順守せよ」と迫り、社前での抗議・街頭宣伝や旗・腕章闘争などの戦術を駆使して闘いました。

結果、社長から和解の申し出があり、要求履行の約束と労使協定を勝ち取り、和解しました。

最大の成果は「事前協議・合意約款」の締結。「安心して働ける職場」づくりに向け、大きく前進しました。

Ｍ分会は、劣悪な労働環境と会社の労働組合嫌悪体質を改善するために、10年10月、他労組から組織移行して４名で結成した分会です。

公然化以降、会社は組合員に数々の嫌がらせを行いました。

年末一時金の支給額には差をつけ、団体交渉の申し入れは無視。一貫して組合を否認し、「不利益取扱い」「支配介入」などの不当労働行為を行ってきました。

さらに、残業代の未払いもあったため、組合は資料や就業規則の提出を求めましたが、会社はそれも拒否しました。

★　「違法行為」の追求へ、あらゆる手段を行使　★

市が発注するゴミ収集事業の受託企業でありながら数々の違法行為を行う会社に対し、組合は全面的に反撃。

裁判闘争（未払い賃金請求訴訟）・行政への申し入れ・議員との連携・街頭宣伝などを展開しました。さらに、取引先やゴミ焼却場での要請活動、組合員への不当労働行為に対する抗議などを行いました。

★　判決前に和解が成立、会社が組合に謝罪！　★

また、この闘いには北大阪Ａブロックの仲間はもちろんのこと、他ブロックの仲間や執行委員も駆けつけてくれました。

結果、判決の前（本年10月15日）に未払い賃金訴訟について会社との和解が成立。

社長は和解成立後に謝罪し、「今後は労使関係を健全化して会社を盛り立てたい」と述べています。

まだ問題は山積していますが、今後は話し合いで問題を解決していくよう当該４名は決意を新たにしています。今回の和解は多くの仲間の支援があったからこそ得ることができた成果です。本当にありがとうございました。