2012年12月2日、山梨県大月市にある中央自動車道上り線「笹子トンネル」で天井板のコンクリート板が走行中の乗用車の上に落下して9名の命が奪われるといった事故が発生しました。
■ 安全・安心より利益を優先 結果、大事故につながった ■
事故の原因は、トンネル本体上部の天井と天井板を支える吊り金具をつなぐボルトが抜けた箇所があるにも拘わらず点検を怠ったことにあります。 この天井板は、トンネル内の「換気ダクト」の役割を果たしており交通換気や自然風にも影響されない利点があるため全国のトンネルで設置されています。 しかし、笹子トンネルは交通量も多く、30年以上前に建設されたため老朽化も原因の1つと言われています。 中日本高速道路社は2005年に民営化され安全・安心より利益優先という方針で1年1回の定期点検と5年に1回の詳細点検となっていました。 4年前には関門国道トンネルで老朽化による同様の事故があり「笹子トンネル事故」も予想されていました。 事故の後、国土交通省は同種のトンネルへの緊急点検を指示、首都高速道路など年数の経ったトンネルで吊り金具がはずれている箇所が次々に見つかっています。 18年前の阪神淡路大震災でコンクリート安全神話が崩れ、JR尼崎事故や福島第1原発事故で利益優先が安心・安全をないがしろにすることを私たちは知っています。
■ 今回の事故は氷山の一角品質管理の徹底を求める ■ 今回の「笹子トンネル事故」は、氷山の一角であり、利益優先を止め国民が安心・安全で暮らせる社会を創らなければなりません。
生コンの品質管理徹底、適正価格の収受を目指して専業主体の協同組合づくりを目指して行くことが、安心・安全を作っていくことにつながります。
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