１９６８年の７月始め同盟系組合の紹介で入社しましたが、ご存知の通り当時、武委員長は、S生コン社との間で語り草となっている「解雇闘争」真っ最中した。 S生コンは、組合の年史等で皆さんお判りの通り、関西生コン産業発祥の地でもあり、何よりも武委員長が、ここを職場にしたことからも、連帯労組草創期・旗揚げの場という記念すべき分会なのです。

ところが70年の大阪万博が終わり、合理化という名の解雇の嵐が関西にも吹きすさびました。

一緒に工場で働いていた私の母親が、「構内雑役だから」という理由だけで解雇対象になったんです。

ここで武委員長始めとする全自運「大阪」の諸先輩が先頭に立ち伝統の電光石火の反撃を見せ、会社と渡り合ってくれ、見事に解雇撤回、スピード解決につなげてくれたのです。

心底、有り難かったです。

当時、組合組織は３つもありましたが常に我われに寄り添ってくれたのが、この組合だけでしたので、他の分会の仲間ともども、どんな時も、委員長について行くを合い言葉に、常に背中を見つめて仕事に組合活動にと走り抜けてきた自負があります。

委員長世代の運動を知る残り少ない一員ですが、後輩の諸君には、常に情勢に負けず、
「日和見」でない気持ちで、このS生コンの伝統と分会存続に心を砕いて頂きたい。

お願いします。