冒頭、団長のチョン・ビョンウクさんから、「韓国の複数労組窓口一本化制度について」の報告が以下のようにありました。
<民主的労組の手足縛る複数労組制!> 韓国ではこれまで複数労組が禁止されていたが、本年7月1日から複数労組制の法律が施行された。これにより会社側との団交権は一元化され、二つの労組がある場合はどちらか一つの労組が代表して交渉権や妥結権の権限が与えられることになった。会社側は交渉権を持つ労組代表以外と交渉する義務を負わない。 また、賃金や労働条件の改善を要求する場合は、団体契約満了日の90日前に団体交渉を会社に要請し、会社側は、交渉申し入れを受けた労働組合の名称、組合員数を5日間公告して、会社内にある労組間で交渉代表労組を決定する。そして、会社側と交渉代表労組が団体交渉を開始することになる。しかし、交渉権・協定締結権・争議権は、交渉代表労組だけが有し、他の労組には何の権限もない。 会社に新しく民主的な労組が結成された場合、御用労組が結成される可能性も高く、御用労組が多数派労組になって唯一の交渉権を握ってしまえば、民主的労組は活動自体が困難になる。 また争議行為も、交渉代表労組が交渉し争議行為を決めるときは参加する全ての労組の組合員が投票を行い、その総数の過半数の賛同を得なければならない。 <産別労組の排除と闘い、権利を確保> 民主労総では、地域別、産業別の統一交渉を行い、交渉権・協定締結権は産別労組にあるが、複数労組制では、会社内で交渉権を持つ労組の委員長が協定締結権を持っているので産別交渉権自体を否定することになる。 ある会社では、御用労組のみを認めて新たに結成された民主労総を排除したことに対し、闘いによって民主労総を認めさせた。今後も、韓日労働者が交流を通じて互いの友好・親善と団結が深まることを期待している。 <日韓労働者が団結し共に闘おう!> 次に公共輸送労組全北平等支部のソ・スンエさんが全州大学校での闘いを報告。学校側が御用労組を結成して民主労総を排除しようと不当労働行為を繰り返していることに対し果敢に闘っている現状を語り、民主労総を認めるまで闘いは止めないと決意を述べられました。 そのあと、今年1月から韓進工業のクレーン85号で籠城闘争を行っているキム・ジンクス民主労総釜山本部指導委員を支援する「希望のバス」ビデオ上映を行い、連帯の絆を確認しました。
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