過去の罪過を直視しつつ、民衆深部からの連帯を構築しよう 社会変革を目指す知識集団『変革のアソシエ』 第2回年次大会開催 第2回年次大会で武委員長(共同代表)が閉会挨拶
昨年6月に発足した『変革のアソシエ』は4月10日、第2回年次大会を東京都千代田区の総評会館で開催した。社会変革を目指す知識人集団である『変革のアソシエ』は、年次大会でこの間の活動報告と予算案・人事案などの各議題について討論。韓国併合100年日米安保50年の節目を迎え、「民衆深部からの連帯」に視点をおいた論議が重ねられた。日本の労働組合からただ独り共同代表に名を連ねる生コン支部武委員長が第1部年次大会の閉会挨拶を行い、18時からは同会館大会議室に会場を移して第2部の記念講演とシンポジウムを開催。〝韓国併合100年、安保50年-今、「日本」を問う〟と題して立命館大学コリア研究センター長・徐勝氏が講演を行ったほか、シンポジウムでは共同代表らによる白熱した議論が交わされた。 批判的知性の結集 活動を広げる 昨年6月、日本の批判的知性(著名な知識人)を結集して、新しい価値観に基づき新しい時代を創造するために『変革のアソシエ』が結成された。また、知識人ばかりではなく、現場で闘う実践的知性(労働組合・協同組合)との合流をめざした。 同組織はこの10ヶ月で発足時216名から299名へと会員数が増加。東京と大阪で労働講座など継続的な17の講座や研究会(資本論・天皇制・憲法・部落・沖縄・共産主義等)、シンポジウムを開催。また、季刊誌「変革のアソシエ」、年誌「危機からの脱出」を発刊。今後、重点的に沖縄・安保と、協同組合運動の戦略・政策を考えることがめざされる。 日米安保・韓国併合 歴史認識問われる 4月10日の第2回年次大会ではまず、議長に増田幸伸氏を選出。開会挨拶を本山美彦共同代表(京都大学名誉教授)が行った。 続いて各議題について討議。 「第一議題」では事務局から、①運動・労働・生活と研究の現場をつなぐ共同研究・討論の場を作る。②列島をつなぎ、アジアと連携する。③発信する。以上の〝3本柱〟からなる基本方針に沿っての活動成果と課題を報告。 「第二議題」では、各講座の企画案を発表。経済学者・伊藤誠氏の〝『資本論』を読む~余剰価値生産の秘密と労資関係の原理的仕組み~〟をはじめとする講座企画案について活動計画が討議された。 「第三議題」では人事案と体制、会則の一部変更について討議。いずれも全員一致で承認された。 「第四議題」では大会声明について白熱した議論を展開。〝過去の罪過を直視しつつ、民衆深部からの連帯を構築しよう~「韓国併合」100年と日米安保条約締結50年によせて~〟と題された大会声明文について深く討議された。 大会終了後に記念講演として、徐勝(ソ・スン)立命館大学コリア研究センター長から「韓国併合100年と日本の課題」、安次富浩沖縄・名護ヘリ基地反対協議会代表委員からの緊急アピールなどを受けた後、共同代表らによるシンポジウムを開催。日本人の歴史認識と共に、現在とどう立ち向かうのかが厳しく問われた。
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