過酷、いや過労死寸前で働かされていたトラック運転手が連帯労組に助けを求め、『フツーの仕事』を労働争議の末に勝ち取った過程に迫った作品。　下請けの下請けで働く主人公は社会保障なしの月５５２時間、１日平均５．７時間にも及ぶ残業という最悪の労働条件だった。
　連帯労組は、多重下請け構造による数々の法違反やたび重なる凶悪な会社側の脅迫にも屈せず戦い続ける組合員をバックアップして、その結果、親会社に責任を取らせる「労働条件の改善」という勝利を勝ち取った。
　 この主人公は、どこにでもいる普通の人だというのがミソである。だからこそ身近に起きている問題だというリアリティーが生まれるところを評価されたのではないだろうか。

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