■沖縄県本土復帰の日に米軍基地や沖縄戦の戦跡を歩き、平和や基地問題について考える「第32回5・15平和行進」(主催・同実行委員会、沖縄平和運動センター)が5月15日から3日間の日程で行われました。連帯労組からは11名が参加しました。
▲「5・15平和行進を締めくくる県民大会」が宜野湾海浜公園屋外劇場で
5月17日に開催。県内外から3500人余が集まり基地なき未来を願った。
【レポート/青年部部長・岡本】
私たち連帯労組は、共闘する労組と共に「第32回5・15平和行進」に参加しました。5月15日より3日間の日程で行われるこの平和行進に、3単産(連帯・全港湾・全国一般全国協)からは100名が参加。沖縄県内外から恒久平和を願う人々が集いました。
沖縄が本土に復帰をして、すでに37年を経た現在でも本土に届かない情報が多々あり、現地に居なければ知りえなかった事柄を今回の参加で学ばせて頂きました。
現地での学習会では、米軍基地の騒音問題や沖縄戦時中の不発弾が今でも多く発見されていることなどを学習し、問題の大きさをあらためて実感しました。無くならない米軍関係者による事件・事故についても、その多くは明るみに出ずに処理されているということです。現地の人の話を聞いていて、怒りが込み上げてくる事ばかりでした。
平和行進では、私は3単産の副団長という役割を承り、南コースを3日間歩きました。沖縄戦時に村民の4人に1人が亡くなったという激戦区を歩いていると、今も残る当時の爪痕が目に入り、私に戦争を実感させました。
年配の方々に声援を頂いたり、親御さんが子供を背負って平和行進に参加している姿を目にすると、「二度と戦争を繰り返してはならない」という庶民の願いと、平和に対する関心に、本土とは大きなギャップがあることを感じました。
17日には、「5・15平和行進を締めくくる県民大会」が宜野湾海浜公園屋外劇場で開催されました。沖縄選出国会議員や各政党代表者、平和団体代表らが次々に登壇し、米軍基地再編の動きや自衛隊機能強化に象徴される軍事化を懸念する訴えがなされました。この集会には3500人余が参集、15日から歩いてきた行進団参加者は、本島3コース(西・東・南)と宮古・八重山島を合わせて3日間で延べ7181人が参加したと発表されました。
今回、初めてこの沖縄平和行進に参加させて頂き、現地の方々の平和への願いを強く感じました。また、私が今まで抱いていた『沖縄』と、真実との違いを理解しつつも、美しく平和な私の理想の『沖縄』であってほしいと思いました。
(生コン支部機関紙「くさり」6月号より)
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