16春闘報告/奈良
◆政策春闘追求して
春闘妥結を迎える◆
奈良地域の16春闘が妥結を迎えた。
この間の奈良地域の春闘は業界再建を優先させた「政策春闘」と位置づけ、生コンの値戻しで適正価格を収受して業界を安定させることで経済要求・制度要求を実現させるという路線をとってきた。
◆賃上げ1万円獲得、65歳までの定年延長における賃金カット撤廃◆
16春闘ではそうした成果の積み重ねにより4年連続で賃上げ1万円、年間一時金・福利厚生については昨年実績を維持するという大きな成果をあげた。制度要求においても65歳までの定年延長における賃金カット撤廃を勝ち取った。
そして、この間、奈良地域では輸送を一元化し全組合員の本勤化を要求として打ち出しているなか、輸送運賃の引き上げが最大の課題であった。そうしたなかで今春闘において「大型輸送運賃一律5万円」を勝ち取ることができた。
◆労組の主体性発揮
10月から値上げへ◆
春闘でこのような大きな成果を獲得することができたのは、政策春闘(業界再建)を労働組合が主体的に進めてきたことが大きな要因だ。
今春闘のなかでも連合会の強化策として市内協・南部協の統合を掲げ、7月1日より奈良県中央生コンクリート協同組合として具体化できたことも県内外の業界対策の結果だと私たちは分析している。
今年10月1日からは現状価格から1400円値上げして標準価格1万5800円を打ち出す。
こうしたことも政策春闘における労使共同路線の成果と言える。
◆成果を確信に
一層の飛躍を◆
私たちはこの春闘勝利を全組合員が確信にしてさらなる業界安定を目指す。そして、奈良地域60%以上の組織化達成に向けて組織拡大・政策運動にブロックが一丸となって取り組んでいく。
【 くさり8月号より 】