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今、沖縄で起きていること⑧

 8月5日、N1ゲート裏には、高江ヘリパッド建設に反対する市民が全国から集まった。

  7月22日、沖縄防衛局が貼った張り紙(「8月5日までに撤去されない場合は所有権を放棄したものとみなし撤去する」といった内容)の期日である。  

 市民は、7月22日未明からの大弾圧の時と同じように、全国から集められた機動隊を先頭に市民が設置したテントを強行的に撤去することを阻止しようと前日から泊まり込んでいた。

 そこには、福島みずほ議員や山本太郎議員の姿もあった。

 この日の早朝、突然沖縄防衛局職員が「立ち入り禁止」と書かれた張り紙を貼り付けようとした。その場は一時騒然とし、貼り付けようとした防衛局職員を市民が取り囲んで「N1ゲートの時のように法的根拠が無いまま市民が設置したテントを防衛局職員が強制的に撤去するのは『泥棒』と同じだ」と抗議を行った。  
 
 責任者らしい防衛局職員に「誰の指示なのか?」と詰めかけるも回答せず、機動隊員のカメラが近くに来ると「痛い!痛い!」と声を上げたり、機動隊員に助けを求めるような動きをした。身分証の提示を求めたが身分を明らかにすることがなかった。

  https://www.youtube.com/watch?v=0uTEuSh20A8

 この間、1日10台~14台のダンプ一が資材を搬送している。

 一旦、ダンプは北部訓練場のメインゲートに入り時間が来るまで待機し、前後に警察車輌を連ねてN1ゲートから資材を搬入する。

 メインゲートからN1ゲートまで約5キロの県道70号を10メートル~30メートル間隔で機動隊員が並び反対する市民を近づけないようにしていた。

 近づいた市民に機動隊員は「車道に出ないでください」など警告し市民1人に対し3名から多いときには8名(指揮者・カメラ撮影・無線・市民を押さえる役割分担がされている)が付いた。

 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-327933.html(8月2日のようす)

 18時からの集会にはヘリパッド建設に反対する市民約600人が集まり集会をおこなった。

 沖縄平和運動センター山城博治議長から「明日以降大きな緊張を迎える。チカラを試される時だ。必ずやんばるの森を守ろう!」と拳を突き上げた。

 集会終了後集まった市民は、N1ゲート裏からN1ゲートに続く道にブルーシートで屋根を作り、沖縄防衛局が示した撤去期限となる6日0時以降に予想される強制撤去に警戒するため、横になったり車中で待機した。

 現場は、強い雨が降ったりやんだりを繰り返し朝を向かえた。

 8月5日から6日にかけても抗議集会が行われた。

 8月6日、突然、安倍晋三首相の妻昭恵さんがN1裏テントを訪れた。

 三宅洋平氏(ミュージシャン・参院選に2回立候補)の話しによると、映画「標的の村」(高江ヘリパッド問題を描いた作品)を昭恵さんが鑑賞し、「実際に何が起きているか自分の目で現場を確かめたい」と三宅さんに相談し訪問したそうだ。昭恵さんは三宅さんとテントに入り市民らの話しを聞いていたが、自らの発言はなかった。

 市民からは「何をしにきたのか?」「安倍首相に現場の声を伝えてほしい」などの声もあがった。約10分でテントを後にした。

 8月7日、8日は休み明けとなることから強制撤去が行われる恐れがあることから約300人の市民がテントや車中に泊まり込みを行い警戒態勢を強めた。

 翌8日、6時からテントで約2時間の集会が開かれた。集会のなかで、「いよいよ緊張の数日間、ヤマ場を迎えている。この山の奥で300人もの人が泊まり込んでくれたことに感謝したい。今日も撤去を食い止めることができたが、人数が減ったところで撤去を強行する可能性もある。引き続き協力してほしい」と沖縄平和運動センターの山城博治議長が呼び掛けた。

 現在、ヘリパッド建設が無抵抗で進むことを恐れて、N1地区出入り口につながる県道70号で抗議活動を展開した。反対する市民は、車を徐行させ資材を搬入させないように抗議活動をおこなった。参加した市民の車輌は20台~30台、40人~50人で行動。それに対して機動隊は道路を封鎖し、一部の車輌を強制的に排除をしてきた。

 高江の共同売店から北向きに走行するバイクを停止させ腕を掴んだ時に急発進させ、警察官を転倒させたとして、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された。

 また、資材を積んだダンプを先頭に福岡・沖縄県警の車輌がは高江の集落から北部訓練場メインゲートまでの約3キロを約40分かけて時速5キロ以下(徒歩でも追いつく速度で)で走行。阻止する市民を近づけないようにした。

 反対する市民だけでなく高江の集落で生活する市民も通さなかった。そのことに対し高江村長や高江区長から県警に対して申し入れをおこなった。

 そもそも、ヘリパッド建設に賛成した市民もいるが、「オスプレイを配備するときには説明する」と聞かされていたが説明も無いまま、我が物顔で高江の集落上空で飛行訓練をおこなっている。ローレンス・ニコルソン在沖米四軍調整官は新設するヘリパッドは「オスプレイやその他航空機」が使用するとしている。

 一体どこまで、ウソの上塗りして国民を馬鹿にするかのように欺くのか?



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