《 映画「無音の叫び声」上映会 》
■農民詩人・木村迪夫の姿から■
6月11日、学働館・関生で、東北の小さな村に暮らす一人の農民詩人・木村迪夫(きむらみちお)さんの半生を描いた映画「無音の叫び声」の上映会が開催されました。
木村さんは、山形県上山市で小作人の長男として生まれ、農民詩人とも反戦詩人とも呼ばれ、16冊におよぶ詩集は数々の詩人賞を受賞。日本農民文学の最高峰と言われています。
戦争で父親と叔父をなくし、出稼ぎ、ゴミ収集、遺骨収集など、高度経済成長のなか、社会の底辺での生活を長く強いられました。一方、社会の矛盾や戦争の非道さを60年以上にわたり詩に綴っています。
この映画は、木村さんの人間的な魅力もさることながら、第二の父でもある農民詩人・真壁仁さんとの出会いや友人の日本画家・草刈一夫さんとの交流など地方の豊かな芸術・社会文化が描かれています。
この日は、上映後に原村政樹監督と関生支部・武委員長による対談も行われました。
【 くさり7月号より 】