私は、1996年に奈良にあるI建材に入社しました。

当時はクーラーなしか、パワステなしのミキサー車に乗り、日給制の不安定な賃金で、雨が降れば家に帰らされるような労働条件で、それは2年経過しても変わりませんでした。

「もうすぐクーラーが付き、月給制になるかもしれない」と噂が流れた頃、4名の仲間が連帯ユニオンに加入。2名が公然化し、2名が匿名でスタートしました。

私は、まだオルグもされておらず、労働組合のことも知りませんでした。しかし、I建材の大闘争で、長い行列をつくって闘争支援をして公然化した2名を守ってくれた組合の姿を見て、感謝と心強さを胸に組合に加入しました。

6人で2年近く闘い、労働条件もだいぶよくなりました。しかし、多人数の分会のため、色々あって職場も組合も去ることになりました。

その後、大阪の美容室やスポーツクラブなどで使うタオルをレンタルするK社に就職しました。

ところが、5年勤めてもほぼ給料も上がらず、年老いた両親の病院の送り迎えに必要となってきた有給休暇も取得できません。労働条件が改善する様子もなく、I建材の時にお世話になった当時の奈良担当役員に相談の電話をしました。

すると、一度組合を辞めた私を快く受け入れてくれました。その後、K社で公然化し、現在は労働条件も少しずつ改善されています。

今、思えば仲間の助け合いは心強いもの。一人分会はしんどいけれど、守る家族が増えたので歯をくいしばって頑張ります。

そして、何もできない私に「関西クラフト支部の執行委員をやってみるか」と言ってくれた東大阪担当役員を裏切らないように、一生懸命頑張ります。

今後もどうぞよろしくお願いします。

東大阪ブロック　K分会　T組合員