2016年5月14~15日、部落解放第61回全国女性集会が長崎県で開催されました。 1日目は、長崎市民体育館で行われました。 近畿地方本部の青年女性部担当者2名が参加しました。定刻の開始時間が来ると会場内で、恒例の水平社宣言朗読と荊冠旗が入場しとても迫力のある力強い光景でした。 はじめに、4月14日の熊本地震で亡くなられた方にたいし全員で黙祷を行いました。会場には、厳しい環境下にも関わらず熊本県から40名が参加されていました。 集会では、カンパを行う事を確認し、呼びかけを行いました。 次に、主催者代表挨拶、地元歓迎挨拶、来賓挨拶と続き、最後に石川一雄さんからの訴えがありました。当日は、連れ合いの早智子さんもご一緒でした。 石川さんは、「この集会で再審決定の報告を出来ないことは本当に残念に思います。でも、必ず検察庁に再審請求とすべての証拠開示を求めていく取り組みを夫婦で行って今後も、引き続き完全無罪を勝ち取るまで闘います」と、決意を述べられました。 早智子さんからは、「支援して頂いた方に何もできないことを心苦く思います、自分たちが出来ることは、精一杯狭山を闘うことそして、朗報を届ける事だと胸に刻んでいます。それと今年の夏は選挙があります、特に人権・命・平和を守るとても大事な選挙です、また司法にも大きく関わります。狭山の闘いは石川一雄の冤罪をはらすことで、司法を変える差別を糾弾する人権を守る闘いです。狭山事件は、証拠開示と事実調べがカギです。」と、話されました。 77歳の石川さんはとても元気ですが、一日も早く無実の勝利ができ普通の生活ができるように、私たちも更に支援・協力出来ることを進めて行きたいと思いました。 経過報告・基調提案を中央女性運動部長から「女性の取り巻く現状、部落女性の実態、部落解放運動の現状と課題、女平等社会の実現をめざして」について提案されました。 記念講座では「世界の人権状況と女性部運動の今度の課題」について中央執行委員・国際連帯部長の和田さんからお話がありました。 前半は、(部落差別・女性差別・結婚差別・戸籍制度)について、2つの結婚差別事件を題材に事例を紹介されました。 戸籍制度に関係して親から結婚に反対される、戸籍がケガレる・組ちがい・縁を切る→と言うように戸籍制度そのものが部落差別に繋がっていること。 後半は、(封建的家制度を克服する人権思想、個人の尊厳、個人として尊重される、国際人権の流れ)について、とても難しい話でした。 知らない事が多かったけれど、部落・人権・差別について学習できました。 最後に、中央本部組坂執行委員長から挨拶がありました。 「まだまだ、きびしい差別は続いている、特に結婚・企業・就職などで部落差別はおきる。また、ネット上の差別情報「全国部落調査・地名総鑑」の悪質販売の差別事件や文書差別について糾弾闘争を推し進めている。そして各地域の党の方に理解を頂き、「部落差別解消推進法」の法案を進めている。」と、最近の動きについて話をされました。 司会者から、熊本地震のカンパ報告があり、中央女性運動部長より熊本と大分の女性部長へカンパ金が手渡されました。受け取った2人から挨拶があり涙ながらの感謝のことばを聞きました。 私自身も阪神大震災で被災を受けていたので心から、早く復興が進んでほしいと思いました。1日目の全体集会は終了しました。 5月15日、2日目は1~7の分科会に分かれて討論しました。私たちは6分科会『女性差別撤廃にむけた取り組みと反差別共同闘争の課題(女性差別について考えよう)』に参加しました。22都道府県164名が参加しました。 活動報告は、東京都連合会の青木初子さんが沖縄辺野古の現状について報告されました。青木さんは元々、名護市の出身で、現在は東京に住んでおられますが、2014年ごろから辺野古の闘いへ支援を訴えるスタンディングや、辺野古の基地建設反対運動を平和運動センターの一員として、辺野古ツアーに参加しゲート前での座り込みや、高江のヘリパット視察活動などについて、写真をまじえながら話してくれました。 沖縄の空港に着陸する飛行機が低空で飛ぶのは、アメリカ軍が飛行訓練をするために低空飛行しなければいけないそうです。また、オスプレイは学校や住宅地が密集する地域を平気で飛行するのに米軍住宅などがある上空では飛ばないそうです。私もそれを聞いて腹立たしい気持ちになりました。 現在沖縄では、子供の三人に一人が貧困家庭で、産業も少ないため、風俗や土方などで生計を立てている深刻な現状を知りました。 青木さんは、昨年7月に個人加盟の「沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会」を結成。現在、沖縄現地支援や情報発信、カンパ活動も取り組んでいます。私たちも辺野古の基地反対はもちろん、反戦、反基地運動にもっと力を入れていかなくてはいけないと思いました。 午後は、兵庫県連合会の川西千鶴江さんが2009年兵庫県被差別部落女性の実態調査の取り組みについて報告されました。 はじめに、兵庫県ってどんなところか、人口数や観光地などの説明があり、1995年1月に発生した阪神淡路大震災の話しもしてくれました。震災当時も大変でしたが、20年たった現在も問題が発生していて、その当時、被災された人達は、借上げ復興住宅に住んでいたのですが、その住宅の居住期限が20年で、今年はその年にあたり高齢化された人たちは、次に住む所も無く、苦渋の決断を迫られている現状があることを教えてくれました。 今回、熊本の震災でも同じ事態がおきないよう、国や行政が取り組んでいく必要があると思いました。 次に、兵庫県被差別部落女性の実態調査をもとに、2011年報告集と概要版を発行しましたが、活用されることなく現在に至っていたので、2014年女性部の活動を見直す事になりました。 女性の実態を把握する必要上、この調査の活用を試みようとしましたが、資料が膨大なため、「分析するには専門家の力が必要だ」ということになり、熊本理沙さん、阿久澤麻里子さん、神原文子さんと一般社団法人ひょうご部落解放・人権研究所に再分析と協力を依頼。 分析の結果、いろんな問題点や実態がみえてきたので、今後の課題にしていくとおっしゃっていました。こういった分析を通して問題点見つけ出し、改善していく事は大事なことですし、私たちの組織にも必要なことだと思いました。 今回の集会に参加させていただいて、大変、勉強になりました。今後、私たちの組織でも活かせれるところは活用していきたいと思います。
2016年5月14~15日、部落解放第61回全国女性集会が長崎県で開催されました。
1日目は、長崎市民体育館で行われました。 近畿地方本部の青年女性部担当者2名が参加しました。定刻の開始時間が来ると会場内で、恒例の水平社宣言朗読と荊冠旗が入場しとても迫力のある力強い光景でした。 はじめに、4月14日の熊本地震で亡くなられた方にたいし全員で黙祷を行いました。会場には、厳しい環境下にも関わらず熊本県から40名が参加されていました。 集会では、カンパを行う事を確認し、呼びかけを行いました。 次に、主催者代表挨拶、地元歓迎挨拶、来賓挨拶と続き、最後に石川一雄さんからの訴えがありました。当日は、連れ合いの早智子さんもご一緒でした。 石川さんは、「この集会で再審決定の報告を出来ないことは本当に残念に思います。でも、必ず検察庁に再審請求とすべての証拠開示を求めていく取り組みを夫婦で行って今後も、引き続き完全無罪を勝ち取るまで闘います」と、決意を述べられました。 早智子さんからは、「支援して頂いた方に何もできないことを心苦く思います、自分たちが出来ることは、精一杯狭山を闘うことそして、朗報を届ける事だと胸に刻んでいます。それと今年の夏は選挙があります、特に人権・命・平和を守るとても大事な選挙です、また司法にも大きく関わります。狭山の闘いは石川一雄の冤罪をはらすことで、司法を変える差別を糾弾する人権を守る闘いです。狭山事件は、証拠開示と事実調べがカギです。」と、話されました。 77歳の石川さんはとても元気ですが、一日も早く無実の勝利ができ普通の生活ができるように、私たちも更に支援・協力出来ることを進めて行きたいと思いました。
経過報告・基調提案を中央女性運動部長から「女性の取り巻く現状、部落女性の実態、部落解放運動の現状と課題、女平等社会の実現をめざして」について提案されました。 記念講座では「世界の人権状況と女性部運動の今度の課題」について中央執行委員・国際連帯部長の和田さんからお話がありました。 前半は、(部落差別・女性差別・結婚差別・戸籍制度)について、2つの結婚差別事件を題材に事例を紹介されました。 戸籍制度に関係して親から結婚に反対される、戸籍がケガレる・組ちがい・縁を切る→と言うように戸籍制度そのものが部落差別に繋がっていること。 後半は、(封建的家制度を克服する人権思想、個人の尊厳、個人として尊重される、国際人権の流れ)について、とても難しい話でした。 知らない事が多かったけれど、部落・人権・差別について学習できました。 最後に、中央本部組坂執行委員長から挨拶がありました。 「まだまだ、きびしい差別は続いている、特に結婚・企業・就職などで部落差別はおきる。また、ネット上の差別情報「全国部落調査・地名総鑑」の悪質販売の差別事件や文書差別について糾弾闘争を推し進めている。そして各地域の党の方に理解を頂き、「部落差別解消推進法」の法案を進めている。」と、最近の動きについて話をされました。 司会者から、熊本地震のカンパ報告があり、中央女性運動部長より熊本と大分の女性部長へカンパ金が手渡されました。受け取った2人から挨拶があり涙ながらの感謝のことばを聞きました。 私自身も阪神大震災で被災を受けていたので心から、早く復興が進んでほしいと思いました。1日目の全体集会は終了しました。
5月15日、2日目は1~7の分科会に分かれて討論しました。私たちは6分科会『女性差別撤廃にむけた取り組みと反差別共同闘争の課題(女性差別について考えよう)』に参加しました。22都道府県164名が参加しました。 活動報告は、東京都連合会の青木初子さんが沖縄辺野古の現状について報告されました。青木さんは元々、名護市の出身で、現在は東京に住んでおられますが、2014年ごろから辺野古の闘いへ支援を訴えるスタンディングや、辺野古の基地建設反対運動を平和運動センターの一員として、辺野古ツアーに参加しゲート前での座り込みや、高江のヘリパット視察活動などについて、写真をまじえながら話してくれました。 沖縄の空港に着陸する飛行機が低空で飛ぶのは、アメリカ軍が飛行訓練をするために低空飛行しなければいけないそうです。また、オスプレイは学校や住宅地が密集する地域を平気で飛行するのに米軍住宅などがある上空では飛ばないそうです。私もそれを聞いて腹立たしい気持ちになりました。 現在沖縄では、子供の三人に一人が貧困家庭で、産業も少ないため、風俗や土方などで生計を立てている深刻な現状を知りました。 青木さんは、昨年7月に個人加盟の「沖縄のたたかいと連帯する東京南部の会」を結成。現在、沖縄現地支援や情報発信、カンパ活動も取り組んでいます。私たちも辺野古の基地反対はもちろん、反戦、反基地運動にもっと力を入れていかなくてはいけないと思いました。 午後は、兵庫県連合会の川西千鶴江さんが2009年兵庫県被差別部落女性の実態調査の取り組みについて報告されました。 はじめに、兵庫県ってどんなところか、人口数や観光地などの説明があり、1995年1月に発生した阪神淡路大震災の話しもしてくれました。震災当時も大変でしたが、20年たった現在も問題が発生していて、その当時、被災された人達は、借上げ復興住宅に住んでいたのですが、その住宅の居住期限が20年で、今年はその年にあたり高齢化された人たちは、次に住む所も無く、苦渋の決断を迫られている現状があることを教えてくれました。 今回、熊本の震災でも同じ事態がおきないよう、国や行政が取り組んでいく必要があると思いました。 次に、兵庫県被差別部落女性の実態調査をもとに、2011年報告集と概要版を発行しましたが、活用されることなく現在に至っていたので、2014年女性部の活動を見直す事になりました。 女性の実態を把握する必要上、この調査の活用を試みようとしましたが、資料が膨大なため、「分析するには専門家の力が必要だ」ということになり、熊本理沙さん、阿久澤麻里子さん、神原文子さんと一般社団法人ひょうご部落解放・人権研究所に再分析と協力を依頼。 分析の結果、いろんな問題点や実態がみえてきたので、今後の課題にしていくとおっしゃっていました。こういった分析を通して問題点見つけ出し、改善していく事は大事なことですし、私たちの組織にも必要なことだと思いました。 今回の集会に参加させていただいて、大変、勉強になりました。今後、私たちの組織でも活かせれるところは活用していきたいと思います。
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