４月８日、経済要求３点セットを残していたバラセメント16春闘は大筋合意に至った。

内容は、厳しい環境のあるなかでも労使が一体になったバラ業界再建に向け、一時金・福利厚生資金については昨年を上回る金額で合意。

賃上げについては、生コン価格や「バラ専」の進捗を見た上で10月に再交渉することで確認した。

また、15春闘・経済要求の未解決部分についても経営側交渉団が誠意ある回答を行い、この間の積み残しは全て解決した

■労働条件の整備進める

4月26日にはバラ業界再建に向けた労使政策懇談会が開催された。

この懇談会はバラセメント輸送で働く労働者の労働条件の指針を業界として打ち出していくことを目的としている。

特に、バラ業界を支えている非正規労働者の賃金制度や労働条件、60歳以上の取り扱いなどを労使で協議し、指針を打ち出すことを決めている。

政策課題については、各地区の生コン協組や大型プロジェクトの現場について近バラ協との団体輸送契約の締結、バラの適正輸送運賃の収受、先方引取車問題、ＳＳの共同利用などの共同事業についても協議し、方向性を出すことを16春闘のなかで合意した。