『関西地区生コン支部労働運動50年―その闘いの軌跡』を読んで感じたことは、関生支部の先輩たちが汗と犠牲を伴い闘った成果の恩恵を、私たちが享受しているということです。その成果、つまり関生支部の財産を守り、さらに発展することが私たちに問われていると感じました。 私は組織部の責任者という立場から、本書の102ページに記されている、『奈良闘争の勝利と「奈良方式」の確立』は、現在の組織拡大運動に対して大いに学ぶべきことであると感じました。 80年初頭の奈良地域の生コン業界は、過当競争により、原価割れの生コンが流通しており、生コン企業で働く労働者の労働条件も劣悪な環境でした。 生コンの適正価格の収受と労働条件を安定させることを目的に、特別プロジェクトチームを結成・派遣して、組織拡大活動を展開した結果、9社の組織化を果たしたことです。 この組織化の成果を経て、奈良工組と北部協組との集団交渉を実現し、全国水準を上回る賃金・一時金や休日など25項目を協定化するという成果は、「業界再建運動と組織拡大は連動する」との方針を当時の大阪地区に続いて実践したことによるもなのです。 この「奈良方式」という、先輩たちの献身的な闘いと活動を教訓にして、現在の業界再建運動と組織拡大活動に活かすことが重要だと認識しました。 第Ⅱ部の関生労働運動の社会的意義では、木下武男先生の『「本来の労働組合」、それが関生支部であり、世界標準の労働組合の視点から関生支部の歴史を教訓に日本の労働運動再生に生かすことが必要』との記述に、私は関生支部の運動の正当性と優位性に改めて確信を持ちました。 熊沢誠先生は、『関生支部の運動は「社会的労働運動」としての性格を誇ることができる。 欧米型の産業別組合である』と述べ、関生支部の性格やこれまでの歴史と運動の分析をわかりやすく解説されています。 熊沢先生が記した内容について、私は恥ずかしながら多くのことを学びました。 50年誌は、ボリュームがありますが、外から見た関生型運動が述べられている第Ⅱ部を皆さんも読んでみてはどうでしょうか。
『関西地区生コン支部労働運動50年―その闘いの軌跡』を読んで感じたことは、関生支部の先輩たちが汗と犠牲を伴い闘った成果の恩恵を、私たちが享受しているということです。その成果、つまり関生支部の財産を守り、さらに発展することが私たちに問われていると感じました。
私は組織部の責任者という立場から、本書の102ページに記されている、『奈良闘争の勝利と「奈良方式」の確立』は、現在の組織拡大運動に対して大いに学ぶべきことであると感じました。 80年初頭の奈良地域の生コン業界は、過当競争により、原価割れの生コンが流通しており、生コン企業で働く労働者の労働条件も劣悪な環境でした。 生コンの適正価格の収受と労働条件を安定させることを目的に、特別プロジェクトチームを結成・派遣して、組織拡大活動を展開した結果、9社の組織化を果たしたことです。 この組織化の成果を経て、奈良工組と北部協組との集団交渉を実現し、全国水準を上回る賃金・一時金や休日など25項目を協定化するという成果は、「業界再建運動と組織拡大は連動する」との方針を当時の大阪地区に続いて実践したことによるもなのです。
この「奈良方式」という、先輩たちの献身的な闘いと活動を教訓にして、現在の業界再建運動と組織拡大活動に活かすことが重要だと認識しました。
第Ⅱ部の関生労働運動の社会的意義では、木下武男先生の『「本来の労働組合」、それが関生支部であり、世界標準の労働組合の視点から関生支部の歴史を教訓に日本の労働運動再生に生かすことが必要』との記述に、私は関生支部の運動の正当性と優位性に改めて確信を持ちました。
熊沢誠先生は、『関生支部の運動は「社会的労働運動」としての性格を誇ることができる。 欧米型の産業別組合である』と述べ、関生支部の性格やこれまでの歴史と運動の分析をわかりやすく解説されています。 熊沢先生が記した内容について、私は恥ずかしながら多くのことを学びました。 50年誌は、ボリュームがありますが、外から見た関生型運動が述べられている第Ⅱ部を皆さんも読んでみてはどうでしょうか。
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