昨年12月16日にO建材闘争が解決した。その要因は、熾烈な闘いの中でも当該分会が団結して闘い企業内拡大に奮闘したことと、粘り強くその闘いを支えてくれた仲間の熱い思いだ。 さらに、和解を導き出すために奔走していただいたO建材の取引先経営者と、全く利害関係の無い立場にいながらも組合に対する良き理解者であり、武委員長と盟友関係であった業界経営者の尽力の賜である。
2013年5月、O建材で、社長の独裁運営により劣悪な労働環境で働かされてきた従業員が、次々と組合に加入。最大9名の分会となった。 社長は、組合を嫌悪し組合排除に奔走。しかし、組合側の整然とした抗議行動と粘り強い交渉で、同年10月には組合を認め、要求事項である「有給の適正付与・未払い賃金・交通費問題・賃金労働条件の要求」を概ね合意。加えて「事前協議合意約款・組合事務所貸与」を認めた。 労使関係も安定したのもつかの間、社長が「今後は、従業員の声を聞いて良い会社にする。組合を辞めて欲しい」と泣きつき、分会はその約束を信じ組合を脱退。社長を慢心させる結果となった。 組合員9名の脱退以降、元組合員を「元連帯」と呼んで差別するなど、社長は権力者になっていった。 当然、組合結成時に合意した事項など守ることなく、賃金労働条件は改廃されていった。そればかりか、総支配人という元試験室の人間が台頭して、社長の子飼いの役割で職制を管理。誰も社長や総支配人に逆らえなくなっていった。 その後、総支配人と従業員との間でトラブルが発生。社長に直談判したが「会社のやり方が気にいらんかったら辞めろ」と従業員に退職を迫った。 その間、組合脱退を総括した役員・ブロック組合員が、粘り強く脱退した組合員への水面下でのオルグを継続。結果、再度組合加入へと導いた。 昨年3月9日に改めて公然化を行い「2013年協定」の履行を求めた。しかし、会社が認めなかったため、この日を境に組合事務所の24時間占拠闘争に突入。 この期に及んで社長は、公然化した組合員に対し「200万円をやるから組合も会社も出て行ってくれ」と不当労働行為を行ったのだ。 それに対して組合側は、ブロックが主体となり電撃的な反撃と粘り強い説得を集中して行い、4月20日の交渉で労使間合意に至った。しかし、翌日には「脅迫によって協定締結をさせられた」などと労使間合意で協定締結したことさえ不履行状態にして労使関係を混乱させてきた。 会社は、脅迫による協定締結は無効として、組合事務所明け渡しと組合旗・横断幕撤去を求めた仮処分を行った。さらに、組合員だけを業務命令で自宅待機にし、組合員の乗務するミキサー車を売却。「組合員を殺して、刑務所に行ってやる」などと発言するなど、常軌を逸した状態が継続していた。 また、会社を廃業させるという噂も飛び出すなか、組合は企業内組織拡大により、譲歩を迫ろうと、旺盛に組織拡大を展開した。一人で奮闘している分会長の姿に、次々と組合員は拡大していった。 社長は、支配人を利用し、組合員に対しても暴力を振るわすなど、益々エスカレート。しかし、整然とした抗議行動と職場の団結によって、会社管理職の工場長や副工場長までが組合に加入してきたのである。 不当労働行為で対抗してきた会社も、企業内拡大が進捗すると共に、社長自身が戦意を喪失していった。 支配人は組合と闘うことで、自らの地位を守ってきた。その支配人の不当労働行為が、組合員の拡大に繋がる皮肉な結果となった。 組合潰しを諦めた会社は、会社取引先であるセメント販売店の人物を介し、組合に和解の話を持ちかけ、最終的に、社長が第三者にプラントを売却し、組合員の生活権と雇用を継承する和解条件を受け入れ、解決に至った。 今回の和解を導き出すために、全く利害関係の無い立場にいながらも組合や組合が提唱している共生協同思想の良き理解者であり、武委員長と盟友関係である業界経営者の尽力を忘れてはならない。
2013年5月、O建材で、社長の独裁運営により劣悪な労働環境で働かされてきた従業員が、次々と組合に加入。最大9名の分会となった。 社長は、組合を嫌悪し組合排除に奔走。しかし、組合側の整然とした抗議行動と粘り強い交渉で、同年10月には組合を認め、要求事項である「有給の適正付与・未払い賃金・交通費問題・賃金労働条件の要求」を概ね合意。加えて「事前協議合意約款・組合事務所貸与」を認めた。 労使関係も安定したのもつかの間、社長が「今後は、従業員の声を聞いて良い会社にする。組合を辞めて欲しい」と泣きつき、分会はその約束を信じ組合を脱退。社長を慢心させる結果となった。 組合員9名の脱退以降、元組合員を「元連帯」と呼んで差別するなど、社長は権力者になっていった。 当然、組合結成時に合意した事項など守ることなく、賃金労働条件は改廃されていった。そればかりか、総支配人という元試験室の人間が台頭して、社長の子飼いの役割で職制を管理。誰も社長や総支配人に逆らえなくなっていった。 その後、総支配人と従業員との間でトラブルが発生。社長に直談判したが「会社のやり方が気にいらんかったら辞めろ」と従業員に退職を迫った。
その間、組合脱退を総括した役員・ブロック組合員が、粘り強く脱退した組合員への水面下でのオルグを継続。結果、再度組合加入へと導いた。 昨年3月9日に改めて公然化を行い「2013年協定」の履行を求めた。しかし、会社が認めなかったため、この日を境に組合事務所の24時間占拠闘争に突入。 この期に及んで社長は、公然化した組合員に対し「200万円をやるから組合も会社も出て行ってくれ」と不当労働行為を行ったのだ。 それに対して組合側は、ブロックが主体となり電撃的な反撃と粘り強い説得を集中して行い、4月20日の交渉で労使間合意に至った。しかし、翌日には「脅迫によって協定締結をさせられた」などと労使間合意で協定締結したことさえ不履行状態にして労使関係を混乱させてきた。 会社は、脅迫による協定締結は無効として、組合事務所明け渡しと組合旗・横断幕撤去を求めた仮処分を行った。さらに、組合員だけを業務命令で自宅待機にし、組合員の乗務するミキサー車を売却。「組合員を殺して、刑務所に行ってやる」などと発言するなど、常軌を逸した状態が継続していた。
また、会社を廃業させるという噂も飛び出すなか、組合は企業内組織拡大により、譲歩を迫ろうと、旺盛に組織拡大を展開した。一人で奮闘している分会長の姿に、次々と組合員は拡大していった。 社長は、支配人を利用し、組合員に対しても暴力を振るわすなど、益々エスカレート。しかし、整然とした抗議行動と職場の団結によって、会社管理職の工場長や副工場長までが組合に加入してきたのである。 不当労働行為で対抗してきた会社も、企業内拡大が進捗すると共に、社長自身が戦意を喪失していった。 支配人は組合と闘うことで、自らの地位を守ってきた。その支配人の不当労働行為が、組合員の拡大に繋がる皮肉な結果となった。
組合潰しを諦めた会社は、会社取引先であるセメント販売店の人物を介し、組合に和解の話を持ちかけ、最終的に、社長が第三者にプラントを売却し、組合員の生活権と雇用を継承する和解条件を受け入れ、解決に至った。 今回の和解を導き出すために、全く利害関係の無い立場にいながらも組合や組合が提唱している共生協同思想の良き理解者であり、武委員長と盟友関係である業界経営者の尽力を忘れてはならない。
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