１９９２年３月３１日、大阪市に所在するT資材【現在のK生コン】で、当日の生コン出荷を終えた全従業員がT資材分会事務所に集められました。

事務所に行くと、武委員長をはじめ、たくさんの執行委員の方が事務所に来ていました。

何事が起こっているのか、当時の私は、見当すらつかずあたふたしていました。 そこへ、各ブロックの仲間も仕事を終えて駆けつけてくれました。

そこで、武委員長が「本日をもってT資材は、廃業します。今後は労働組合が管理し、自主再建を行います」と述べられましたが、当時の分会、未組織の従業員も全く意味が分からなかったと思います。

それからは、関生支部と心中する気で無我夢中で会社を再建するために北Ａブロックをはじめ各ブロックの仲間の支援を受けて頑張りました。

その先もK生コンとして、製造から輸送、プラントの修理、掃除などを組合員だけで全てやり遂げました。

当時を振り返れば、朝早くから出勤し、帰宅するのは夜遅く、肉体的には辛かったですが、本当に楽しかったです。希望を持って闘争できました。

それから２４年、６名だった組合員は、現在４名しか残っていませんが、新たな経営者が来てK生コンとして１９９５年から現在に至っています。

そして、２０１６年、会社は新たに広域協同組合の組合員として、私は業界再建に向けてまい進する関生支部の組合員として、この世の恩に報いる気持ちで精進します。