11月29日協同会館アソシエにて、日本戦没学生記念・関西わだつみ会が主催する「関西わだつみ会2015年不戦の集い」が開催されました。
わだつみ会(日本戦没学生記念館)は、出生学徒が入営した1943年12月1日を「不戦の誓い」の日として、戦争世代の減少と戦争体験の風化、そして戦争準備との闘いの中で、その意味を見直し、進んでいくことを目的に毎年集いを重ねています。 当日は、立命館大学産業社会部教授の福間良明さんの「脱歴史化する記憶・戦跡の戦後史の「断絶」「風化」と、「こどもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会」の伊賀正浩さんの講演がありました。 福間良明さんの講演では、広島への原爆投下による悲惨さの象徴である「原爆ドーム」が、現在では観光名所化していることを、写真や地域の歴史から検証して、本来の趣旨と違ってきていることを問題提起されていました。 また、毎年記念式典がおこなわれている「広島平和公園」は、戦後まもなくの混乱期に、焼け出された市民が住むバラックを強制排除して建設された歴史や、特攻隊の出陣基地であった知覧飛行場の跡地では、ゼロ式戦闘機のレプリカを展示したり、「特攻饅頭」の販売など商業化して前の戦争を断絶・風化させることになっているのでは?との提起もありました。 さらに、2013年頃の戦記ブームによる、戦争映画「ホタル」「男たちの大和」「永遠のゼロ」などの作品では、戦争を二度と起こさないという体験を継承するものではなく、戦争体験を美化するような風潮になっているのでは?との問題提起に考えさせられました。 対照的に1968年の映画「肉弾」は、本来の悲惨な戦争体験を継承する作品として紹介されていたの印象的でした。 伊賀正浩さんの講演「大阪での育鵬社大量採択と今後の課題」では、戦争と一体で、若者を戦場にみちびく育鵬社教科書の問題では、歴史教科書が ①過去の侵略戦争の正当化、戦争は加害も被害も小さく描く、自己犠牲の美化。 ②天皇史観。 ③日本文化の優秀さを過度に協調する。 などの講義がありました。 安倍政権がバックアップした育鵬社の採択と併せて、 ①教育委員会制度の改悪。 ②教育委員会による独断採択の環境整備。 ③学校意見の軽視。 などの解説を話されました。 また、大阪での大量採択の背景として、日本会議系、維新系首長の台頭で教育支配が強化されたこと。 特に大阪市・橋下市長就任以降の教科書採択制度の改悪が露骨だったことを、具体的な事実を示した内容には驚きました。 しかし、茨木市や枚方市、松原市のように育鵬社の教科書採択を阻止したことを評価し、運動の強化によっては、拒否できることの報告がありました。 わだつみ会は、今後も二度と戦争をさせない闘いを強化することとして、①悲惨な戦争体験を継承し風化させないこと ②現在おこなわれようとしているの「戦争をする国」つくり。 すなわち戦争準備との闘いを集会や書籍を通じて取り組むことを確認して散会となりました。 報告:武谷書記次長 映画「肉弾」の予告はこちらから!!
わだつみ会(日本戦没学生記念館)は、出生学徒が入営した1943年12月1日を「不戦の誓い」の日として、戦争世代の減少と戦争体験の風化、そして戦争準備との闘いの中で、その意味を見直し、進んでいくことを目的に毎年集いを重ねています。 当日は、立命館大学産業社会部教授の福間良明さんの「脱歴史化する記憶・戦跡の戦後史の「断絶」「風化」と、「こどもたちに渡すな!あぶない教科書大阪の会」の伊賀正浩さんの講演がありました。 福間良明さんの講演では、広島への原爆投下による悲惨さの象徴である「原爆ドーム」が、現在では観光名所化していることを、写真や地域の歴史から検証して、本来の趣旨と違ってきていることを問題提起されていました。
また、毎年記念式典がおこなわれている「広島平和公園」は、戦後まもなくの混乱期に、焼け出された市民が住むバラックを強制排除して建設された歴史や、特攻隊の出陣基地であった知覧飛行場の跡地では、ゼロ式戦闘機のレプリカを展示したり、「特攻饅頭」の販売など商業化して前の戦争を断絶・風化させることになっているのでは?との提起もありました。 さらに、2013年頃の戦記ブームによる、戦争映画「ホタル」「男たちの大和」「永遠のゼロ」などの作品では、戦争を二度と起こさないという体験を継承するものではなく、戦争体験を美化するような風潮になっているのでは?との問題提起に考えさせられました。 対照的に1968年の映画「肉弾」は、本来の悲惨な戦争体験を継承する作品として紹介されていたの印象的でした。 伊賀正浩さんの講演「大阪での育鵬社大量採択と今後の課題」では、戦争と一体で、若者を戦場にみちびく育鵬社教科書の問題では、歴史教科書が ①過去の侵略戦争の正当化、戦争は加害も被害も小さく描く、自己犠牲の美化。 ②天皇史観。 ③日本文化の優秀さを過度に協調する。 などの講義がありました。 安倍政権がバックアップした育鵬社の採択と併せて、 ①教育委員会制度の改悪。 ②教育委員会による独断採択の環境整備。 ③学校意見の軽視。 などの解説を話されました。
また、大阪での大量採択の背景として、日本会議系、維新系首長の台頭で教育支配が強化されたこと。 特に大阪市・橋下市長就任以降の教科書採択制度の改悪が露骨だったことを、具体的な事実を示した内容には驚きました。 しかし、茨木市や枚方市、松原市のように育鵬社の教科書採択を阻止したことを評価し、運動の強化によっては、拒否できることの報告がありました。 わだつみ会は、今後も二度と戦争をさせない闘いを強化することとして、①悲惨な戦争体験を継承し風化させないこと ②現在おこなわれようとしているの「戦争をする国」つくり。 すなわち戦争準備との闘いを集会や書籍を通じて取り組むことを確認して散会となりました。 報告:武谷書記次長
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