１２月１４日、関西生コン関連労働組合連合会（以下連合会）と大阪兵庫生コン経営者会（以下経営者会）は３年分の賃上げ交渉は妥結した。

経営者会とは、１３年、１４年、１５年の春闘交渉で、３年間連続して本勤賃金引き上げ１万円、日々雇用日額５００円の回答を引き出してきた。

そして、支給時期については委員会を設置して協議するとしていた。

この間、委員会で協議を重ねたが、経営側はゼネコンや販売店への値下げは１０００円単位で行いながら、労働組合の賃上げ要求には原資がないとして不誠実な対応に終始してきた。

しかし、連合会は、経営者会の約束不履行を放置することは労使関係の根底に関わることであり、無期限のストライキを通告するビラを作成し広報したうえで集団交渉に臨んだ。

労使が緊張して挑んだ集団交渉の結果、来年１月度賃金より本勤３万円の賃上げを実行するとの回答を引き出した。

そして、日々雇用労働者の日額１５００円引き上げも来年１月６日より実行するとの回答を引き出した。

この賃上げ３万円、日々雇用日額１５００円の成果は、労働組合のストライキを背景にした団結力が経営側の回答を引き出したものであることを全組合員が確信にし、次なる業界再建の政策課題実現に奮闘しよう。