今年５月16日、奈良県中和土木事務所発注現場に向かって、S社の大型ミキサー車が走行。

その道中で小型のミキサー車に生コンを移し替えていることが判明しました。

さらに調査すると、小型のミキサー車に生コンを移し替えているだけでなく、大型ミキサー車の水ホースで、小型ミキサー車のホッパー内に勢いよく水が放水されている状況を確認しました。

この事実を発注者の奈良県中和土木事務所に情報提供し、事実検証を求めました。

この情報提供を受け、奈良県が検証し、加水行為があったと判断。

加水生コンによる打設箇所は、取り壊しして、再施工されました。

加水行為を行ったS社は、加水行為の事実をいまだ認めないだけでなく、県内の需要減のため数年かけて進められた集約事業に逆行するかのように、奈良の中心部に新工場の建設を進めようとしています。

私たちは、奈良県生コンクリート品質管理監査会議に厳正な対応を求めます。

（くさり9月号より）