関生支部の歴史を紹介するDVD上映の後、青年部による恒例の『関生太鼓』が勇壮に開会の合図を告げた。さらに、『劇団はぐるま座』による歌と踊りが披露され、その後、主催者を代表して垣沼陽輔近畿地方本部執行委員長が挨拶した。 垣沼委員長は冒頭、「今、民主主義が危ない」と現在の政治状況に大きな警鐘を鳴らした。特に大阪では、新しく市長になった橋下氏が憲法で保障された思想・信条の自由や労働者の持つ団結権・団体交渉権・団体行動権を全く無視し、「労働組合は民衆の敵だ」と言わんばかりの政策を実行。それにマスコミも同調している。これは、公務員労働者を標的とした攻撃に見えるが、ひいてはわれわれ民間労働者も含めた労働者全体に対する攻撃であると鋭く指摘した。 そうした中、昨年末には反基地を訴える沖縄県民の抗議団の隙(すき)をついて、防衛省が未明に環境影響評価書を沖縄県に押し付けたこと、また一方では、野田首相が低所得者に大きな負担を強いる消費税の大増税を推し進めようとしていることを強く批判。 その上で、「このように民衆をより一層苦しめる政治が実行されている。しかし、これは資本・権力側が追い詰められ、焦っている証拠だ。現象的には厳しい状況に見えるが、本質的にはわれわれにとってチャンス。このチャンスを活かし、連帯して闘おう」と力強く語った。 続いて、武建一関生支部執行委員長が挨拶。武委員長は、「1月13日という日は私個人と組織にとっても、また関西の生コン業界にとっても決して忘れてはならない日だ」と述べ、2005年1月13日から始まった権力弾圧を述懐。 当時、この弾圧は単に労働運動に対するものではなく、中小企業運動に対する弾圧だと指摘したが事態はその通り推移している。現在、大阪・兵庫地域では生コンの安値乱売合戦が起こっているが、それを見ても弾圧の狙いは明白だと述べた。 さらにこの間大きな動きがあった政治情勢については、2年半前、国民は「米国や大企業の利益だけを追求する官僚主導型政治を変える」と訴えた民主党に期待したが、実際には全く違う政策が展開されていると痛烈に批判。そして、国民の政治不信はこうした民主党を始めとする既成政党の体たらくが原因であり、政治を国民の手に取り戻すには、労働者・中小企業・商工業者・農民・漁民など全階層が団結することが必要だと語った。 さらに、労働組合にとってもっとも大切なのは正しい情勢認識であり、危機的な経済状況にあるときこそ労働組合にとって有利。だからこそ今、大幅賃上げや労働条件の改善が求められている。それに加えて、労働組合は社会的役割を果たすことが重要であり、現在、関生支部では労働者教育のための学校設立や介護住宅の建設を計画していることを明らかにした。 最後に、「今や時代は、戦争に突き進むのか、それとも労働者が主人公となる社会への根本的変革に進むのかの分岐点にある。その観点に立って、今年一年より一層奮闘したい」と年始の決意を述べた。
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