連帯ユニオンの闘い(ゼネスト)から「勇気をもらった」 連帯ユニオンは10月15日、大阪市中央公会堂で行われた『10・15関西労働者総決起集会』に参加しました。この決起集会は、国鉄千葉動力車労働組合(以下、動労千葉)が「国鉄1047名解雇撤回!職場・地域に〈国鉄闘争全国運動〉を拡げよう!改憲・戦争と民営化・労組破壊に立ち向かう闘う労働運動を!」をサブスローガンとして、関西で志を同じくする労働組合に呼びかけて開催。会場には関西のみならず、中国地方や九州地方の労組や学生もかけつけ、それぞれが11月7日に開催される『全国労働者総決起集会(場所:日比谷野外大音楽堂)』への参加と労働者の決起を訴えました。また、この集会で壇上に登った誰もが、連帯ユニオン関西地区生コン支部の今年の闘い(ゼネスト)を「歴史的・画期的で勇気をもらった」と称えていました。
〝和解〟で闘いの旗を降ろして良いのか?/労働運動の火を消さないことを決定 主催者挨拶にたった田中康宏・動労千葉執行委員長は「今日、大阪に来ることが出来て本当に嬉しく思います。そして、7月から今なお続く、連帯ユニオン関西地区生コン支部の皆さんの闘いに勇気をもらい、感謝しています。この厳しい(社会状況・労働運動の)なかでも、団結すれば労働者はこんな闘いが出来るのです」と連帯ユニオンの闘いを称え、続けて「旧国鉄労組は日本最強の労働組合だったのに、民営化時に闘えなかった。そして国鉄分割民営化後、日本の非正規労働者は1200万人以上になり、何百万の労働者がワーキングプアに突き落とされています。国鉄分割民営化を引き金として日本全国の労働者にこれだけの犠牲が強いられているのに〝2200万円の和解(※)〟で良いのでしょうか?この現状(※※)で闘いの旗を降ろして良いのでしょうか?私たちは労働運動の火を消さないことを決めました。まだまだ小さな闘いだが、過去の口惜しさを忘れず、大きな闘いにしていきたいと思います。労働者の団結は社会を作り替える力があるのです。その先頭に立つ、今日がそのスタートラインです。11月7日の日比谷でこれからの闘いと決意を示すべく、1万人の結集を勝ち取りたいと思います」と決意を述べました。
※政府と国鉄労働組合は本年6月28日、最高裁において解決金総額約199億円、平均約2200万円での一括和解を成立。 ※※「1047名問題和解案」に対する動労千葉の見解 =http://www.doro-chiba.org/wp/?page_id=2
〝国鉄1047名闘争〟〝国鉄臨職解雇撤回闘争〟報告 次に、〝国鉄1047名闘争〟の報告を『国鉄千葉動力車労働組合争議団』の中村仁さん、『国鉄労働組合旭川闘争団』の成田昭雄さん、『国鉄労働組合小倉闘争団』の羽広憲さんが行いました。 ●中村さん「解雇を撤回させて職場復帰を勝ち取りたいです。関西に来てパナソニック解雇撤回門前闘争に参加してきました。パナソニックは非正規労働者が多く、ビラ配りやシュプレヒコールをしていたら彼らは声を挙げて応えてくれました。団結の力を働く人皆に伝えて欲しい。そして労働者の闘う姿を全国の資本に見せたいです」 ●成田さん「生コン支部の闘い、非常に感銘を受けました。私は全国で労働者の闘いを見ています。労働運動の課題として、以前から若手活動家の育成が急務と言われていましたが、今、青年の活動が全国で顕著になっています。大きなうねりが育っているのです。私も負けずに自らの闘いを勝ち抜いていきます」 ●羽広さん「〝国鉄闘争〟そして〝和解〟の勝利集会が全国で行われていますが、これまで『解雇撤回』を掲げて闘ってきたのに、どこにも『解雇撤回』の言葉がありません。〝4・9和解〟の質・意味を認めてはならないと思います。闘いの旗をたたむことのどこが〝勝利〟なのでしょうか?闘いを継続しなければいけません。団結体の拡大を作るしかありません。大運動の軸を作るため、11月の日比谷に結集しよう。地元九州から全力で頑張ります。解雇撤回は私たちの権利です。先には〝勝利〟の2文字しかありません」
続いて、〝国鉄臨職解雇撤回闘争〟の報告を『国鉄臨時雇用員和田さんの解雇を撤回させる会』が行いました。 ●「中曽根元首相は当時、国鉄分割・職員解雇攻撃を行いました。違法行為、差別扱いをされた臨時雇用員の和田さんは闘いに立ち上がりました。何もしなければこのまま闇に葬り去られる。あれから現在まで28年間に及ぶ闘いを継続しています。和田さんは出産で退職を勧告されたり、勤務不可能な場所に配転されたり、退職金を違法に4割も減額されたりしました。陳述書を裁判所に提出し、98年には最高裁で国鉄の違法が認められましたが、国鉄は何もしません。そして政府がこれほどまでの違法行為を行った事実は全国に知らされていません」
ストが長期に及んでいる主な原因は、スーパーゼネコンが足並みを揃えて生コンの値上げを拒否したからです。しかし行動の結果、大手ゼネコンは値上げを認め、適正価格が収受されようとしています。闘いは勝利的に解決しようとしている状況です。 本日行われた経営者会との集団交渉では、値上げに成功しているにも関わらず「賃上げゼロ」回答で、これはもう「ふざけるな」と。我々が体を張って業界を救うために闘っているのは、自らの労働条件向上のためでもあるわけですから。そこで闘いは「もう1カ月続く」と警告しました。〝痛み〟に耐えている我々に「ゼロ回答」は許されません。要求を勝ち取ります。これから本当の闘いが始まると言えるでしょう。 我々の闘いが、なぜここまで影響を及ぼせるか?というと、一つは時代状況です。中小企業側も、値上げに「足並みを揃える方が良い」と闘いに同調してくれました。「百年に一度の経済危機」と言われる時代状況が「足並みを揃えざるを得ない背景」なのです。単に労働者だけの闘いではないと、ゼネコンやセメントメーカーから収奪されている経営側に呼びかけを徹底しました。 10春闘集団交渉自体は3月末に一旦決裂。その後「個社の努力ではこの経済危機を乗り越えられない」と啓蒙活動をしました。そして画期的な『生コン関連業界危機突破6・27総決起集会』開催にこぎ着けました。この集会に結集した参加者の内訳は労使が半分ずつで、このような決起集会は全国でもそうはないでしょう。前段の丁寧な企業側への呼びかけを怠らなかったから成功に導けたのです。 こういった闘いは生コンだけではなく、どの産業でも出来る闘いだと思います。しかし、一番の要因は真夏の炎天下で真っ黒になりながらも闘い抜いていることだと思います。自画自賛になりますが、我々生コン支部の組合員のすごいところは、肉体的にも金銭的にも困っているけれども、どの職場からも1人の脱落者も出ていないということ。こういった精神は闘いの中でしか鍛えられないものです。 港合同や動労千葉と同調しているのは、闘いを継続していること。闘いを継続すれば組織も維持できるのです。闘いを止めたら終わってしまうのです。闘い続ければ、少数でも多数に影響を及ぼすことが出来るのです。
共闘する労組と学生から決意表明 その後、決意表明をそれぞれ『八尾北医療センター労働組合』『日教組奈良市』『大阪市職浪速支部ユース部』『動労西日本』が行ったほか、学生の訴えと決意表明もありました。 最後に、『国鉄労働組合兵庫保線分会』の富田益行さんが集会総括を行い、集会参加者は決意も新たに「団結がんばろう」の三唱をして散会しました。
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