久々の交流会で楽しく語らい仲間の大切さを実感
2月19日、港合同田中機械の会議室で家族クラブあさがおが主催し、生コン支部・トラック支部・ゼネラル支部の共催でドキュメンタリー映画『ここから』の上映会と交流会を開催し多くの組合員とそのご家族が参加しました。
家族とともに闘える組織へ
副会長の西山さんの司会で進行。始めに生コン支部の湯川委員長より挨拶を受けました。
湯川委員長は「あさがお企画のこうした取り組みに期待したい。生コン支部にかけられた権力弾圧は、組合員の生活向上・生コン業界を正すための組合活動を違法とした不当弾圧であることを明らかにしている。組合員は減少したが、産別運動を前進させ組合員の輪と団結を強固にし、家族とともに闘える組織に変えていきたい。家族クラブあさがおはそのパイプ役として家族を支えてもらいたい。そして多くの労働組合の支援に感謝し、権力と資本に負けない」と訴えました。
組合と家族を結ぶパイプ役となる
主催者挨拶は楠本会長が体調不良のため会員の垣沼さんが代読しました。
「この学習会と交流会は近畿地本傘下の各支部による協力で取り組めたことに感謝し、権力弾圧に負けることなく再建している生コン支部の踏ん張りに答えるため、家族が組合に結集できるように今後も頑張りたい。今日の取り組みを第一歩として継続していきたい。連帯労組の一翼として組合と家族を結ぶパイプ役として頑張ります。」と、とても力強い挨拶でした。
運動の正当性を理解できる作品
映画『ここから』の土屋監督は「この映画の構想を3年前から練っており、主人公を誰にするのかを迷った。聖子さんを選んで良かった。この映画はこれまでにない作品になった」と挨拶しました。
映画鑑賞後、制作者の中央本部小谷野書記長から制作にあたっての苦労話をしていただきました。「昨年の11月終わりから東京を皮切りに10県12ヵ所で上映会を開催し、1000人以上にこの作品を鑑賞してもらっている。報道やユーチューブなどの映像を観て生コン支部の運動はやり過ぎだと思っていた人も、この映画を観て生コン支部の運動の正当性を理解してもらえた。労働組合とは弱い者の集まりで、家族の支えがあることで運動することができる。産業別労働運動がどういうものか理解できる作品である」と、映画『ここから』に対する思いを熱く語ってくれました。
負けたら終わりと言い聞かせ奮闘
続いて主人公である聖子さんが挨拶。「これまで10ヵ所くらいで挨拶をして映画を観ていますが、ようやく仲間と一緒に映画を観られて嬉しい。今回の弾圧で多くの組合員が組合を辞めた。自身の連れ合いも辞めた。本当に悔しくて精神的にも追い込まれましたが、負けたら終わりだと自分に言い聞かせ、今も生コン支部に結集している。権力弾圧は家族を巻き込んだ非情な闘いであることを、この映画で明らかにしている」とし、最後に「私はこれからも生コン支部の組合員として頑張る」と力強く決意を述べました。
家族の支えが一番必要と実感
そして、今回不当弾圧を受けたナニワ生コン分会長から質問形式で体験談を語ってもらいました。 ナニワ生コン分会長は「弾圧当日連れ合いが気丈で心強く思った。逮捕はされたが正しいことをしているので近所づきあいについては気にならなかった。多くの仲間がいることで不安はなかった。ただ、家族の支えが一番必要だと感じた。家族クラブあさがおにはこうした時に頑張ってもらいたい。生コン支部はこの弾圧を乗り越えてさらに強くなる」と話しました。
交流会を通じ、家族の輪が広がる
映画鑑賞会のあと、交流会ができるよう会場を設営し、たくさんの料理が運ばれました。
用意された地ビールのグラスを各自が持ち、ゼネラル支部 色見委員長による乾杯の音頭で交流会がスタートしました。
交流会の司会は生コン支部 細野書記長が務め、映画の感想などを参加者に求めました。
映画の感想では多くの人が、「泣ける映画」「家族の犠牲や苦しみが伝わってくる」「家族の支えや仲間との団結が不可欠である」「主人公の聖子さんの生き様に感動し泣けた」などの回答がありました。
閉会の挨拶でトラック支部 広瀬委員長が「家族クラブあさがおには、もっと頑張ってもらいたい」との檄もあり、「弾圧にへこたれなければ、組合員がいくら少なくなっても立ち上がり組織を強くする。産業別労働運動をこれまで以上に展開することによって組合員の生活と権利を守ることができる。ともに闘おう」と締めくくり学習交流会が終了しました。
今回の上映会＆交流会は、参加された支部の方々の協力を得て開催することができました。上映会＆交流会を取り組めて本当に良かったと思っています。これからも組合と家族をつなげる活動を展開していきます。
これからも家族クラブあさがおの活動に対して組合員とご家族のご支援・ご協力よろしくお願いします。
通信：あさがお