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第10期沖縄意見広告運動

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 ●第10期沖縄意見広告運動スタート集会


 ◆安倍政権の違法行為を追及◆

 1月18日、エルおおさかで第10期沖縄意見広告運動スタート集会が開催され、賛同者・市民団体・労組など150名が参加した。

 はじめに、主催者を代表して関生支部・武洋一書記長が挨拶した。

 洋一書記長は「私は徳之島の出身だ。先日、帰省してみると、徳之島の空港で自衛隊が訓練をしていた。この間、奄美大島にも自衛隊が配備されているが、『ここまで来ているのか』と危機感を持った。沖縄意見広告運動は本日から10期を本格的にスタートさせる。前期を上回る賛同者を集め、辺野古の埋め立てを止め、日本の軍事大国化を止める大きな力にしたい。ぜひこの運動を広げてほしい」と呼びかけた。


■本格的埋立て不可能

 続いて、全国キャラバン隊隊長でもある、沖縄平和運動センター・山城博治議長が次のように講演した。

「私は基地建設反対運動のなかで逮捕され、5ヵ月間勾留された。これから最高裁での審理が始まる。安倍政権が行っている数々の暴挙を最高裁の場で暴露し、公平な目で判断するよう裁判官たちに訴えたい。
辺野古には全国から仲間が訪れる。この闘いは誰かに犠牲を強いるものであってはならない。一日座り込む人もいれば一ヵ月座り込む人もいる。様々な人が集まり成り立っている。みんなが手を取り合って、ゆるやかに、しなやかに、したたかに、粘り強く闘うことが大切で、長い期間続いている理由もそこにある。
建設の専門家である北上田毅さんは『本格的な埋め立て工事はまだ始まっていないし、それは不可能だ』と指摘。マヨネーズのような軟弱な地盤が地下40メーを裁判所に訴える。公平に判断するのであれば裁判所が安倍政権に軍配を上げるはずがない。仮に、裁判所が『国が正しい』、『沖縄県が間違っている』との判断をするならば、それは民主主義の死滅を意味する。
それであれば、国連や国際司法裁判所でどちらが正しいのかはっきりさせる。必ず正義は通じるはずだ。闘いはこれから。手をつなぎ、闘おう」。

■キャラバンに青年が

 この後、Xバンドレーダー基地反対京都連絡会、辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動から連帯挨拶を受け、集会翌日(19日)から出発する全国キャラバン隊のメンバーが登壇した。注目を集めたのは初参加の青年2名。彼らは「沖縄の現状を自分の目で見てしっかりと発信したい」と決意を表明。会場から大きな拍手が送られた。

 さらに、川口真由美さんが熱唱。「沖縄今こそ立ち上がろう」「ケサラ」「人間の歌」の三曲を参加者とともに歌い上げた。

 最後に、沖縄意見広告運動全国世話人の服部良一元衆議院議員が挨拶し、集会は成功裏に幕を閉じた。


写真1

 ★米軍基地の存在により計り知れない被害が・・・★

 スタート集会から一夜明けた19日、大阪を出発して沖縄に入った。今回は全港湾2名、関生支部1名、市民団体他4名の総勢7名というキャラバン隊となった。

 沖縄到着後、昼食を軽く取り辺野古へ。土曜日ということもあってか工事や土砂投入は行われておらず、テントにてヘリ基地反対協の安次富さんに辺野古の座り込みの歴史について話してもらった。

 安次富さんの話のなかにあった「防衛省は防災省にすべき」という意見はとても共感するものでした。「では、国土防衛はどうするのだ?」との反対意見も聞こえてきそうですが、まず政治が国際間の争いを話し合いで解決するように努力するのが一番大切なのではないかと思っています。


 ★強引に埋め立てを開始。なりふりかまわぬ政権★

 その後、2016年に米軍属の男によって女性が殺害されその死体が遺棄された事件現場に向かいました。ご遺族の意思により献花台は撤去されていましたが、この場所で起きたことを忘れてはならないし、風化させてはなりません。そのためにこうした事実を全国に発信していくことこそが、沖縄の基地問題、引いては日米安保問題を解決していく道であるとあらためて思いました。

 この後、名護市安和区の琉球セメント桟橋に向かいました。昨年は塩川港から砕石を台船に搬入していたのですが、そこは昨年の大型台風のために使用できない状態になっています。そこで国は琉球セメントの桟橋を使って土砂を積み込んでいるのです。現在は桟橋の使用許可が取られていますが、桟橋を使用した当初は許可を取っておらず、明白な違法状態にありました。埋め立てのためにはなりふりかまぬ安倍政権の姿勢に大いに疑問を抱きました。


 ≪ 通信/キャラバン隊C ≫

写真2

●今年も全国キャラバンがスタート! 第一弾は沖縄の現状視察●

 これまでと違った沖縄
 語り広げる責任を痛感

 私はキャラバン隊唯一の学生として、運動の一環としては今回初めて沖縄を訪問しました。今回、私が最も強く感じたことは、自分がいかに沖縄を知らなかったか、ということです。併合のこと、沖縄戦のこと、米軍基地のことなど、これまで私は沖縄のことをなんとなく知っていたつもりになっていたのですが、現地に行って直接見てみないと分からないことがたくさんあると気づかされました。

 沖縄戦の犠牲と禍根、米軍基地があるがゆえの住民の苦悩、辺野古の海の美しさ、そして闘い続ける人々の姿。そうした「無知の知」こそが一番の収穫だったと思います。よって、沖縄についてもっと勉強し、もっと関わりたいとの思い、そして若者代表として語り継いでいかなければならないという責任感に燃えています。引き続きキャラバン隊の一員としてがんばります。


 ≪ 通信/キャラバン隊K ≫

 

写真3

 戦争体験や反基地運動
 次世代に引き継ぎたい

  辺野古で反対闘争を行う人たちとの交流では闘争の現在を感じることができました。県内外からやってきた人たちが一緒になってカヌーに乗ったり、ゲート前に座り込んだりする様は開放的な運動のあり方を示していました。私たちもゲート前に座り込み、沖縄県警に排除されました。確かに少しの時間しか資材の搬入を止めることができなかったけれど、これを毎日続けている運動の底力の一端を感じることができました。

 その上で若者のオルグに苦労していることも分かりました。毎日の闘争なので働いている人はなかなか現地闘争には参加するのが難しく、若者という存在が運動する側にとって鍵になっているようです。

 反基地運動の原点である戦争体験、そして運動の歴史を次代に継いでいかなければならないとの遺志はしっかり受け止めなければならないと思っています。


 ≪キャラバン隊T ≫


  【 くさり2月号より 】

 

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