第15回歴史教養ツアー
10月20~22日、組合総研主催の「第15回歴史教養ツアー」に参加しました。今回は、鹿児島県徳之島を訪問。島の豊かな自然に触れ、島の伝統を見聞してきました。
初日、今回の歴史教養ツアーで徳之島の地を訪れた記念に、クロガネモチの木の記念植樹を行いました。
その後、西郷隆盛が二度目の島流し処分を受けて徳之島に滞在していた「西郷南州先生謫居跡」や犬田布岬にある戦艦大和慰霊碑、犬の門蓋(いんのじょうふた)などを見学しました。
二日目、「徳之島なくさみ館」で闘牛を観戦。徳之島で年に三回開催される全島大会のうちのひとつです。徳之島の闘牛は、全国の闘牛大会の中でも最も熱い大会とされています。
迫力のある牛同士のぶつかり合いと勢子(せこ:牛同士の闘いの最中攻撃を促し勝利に導く人)の威勢の良いかけ声、会場が一体となって熱気に包まれました。
その後、太平洋戦争中に撃沈された輸送船富山丸の悲劇を伝える慰霊塔を見学し、戦争犠牲者に手をあわせました。
その後、「島おこしふれあいコンサート」を鑑賞。今回のツアーに高岡秀規徳之島町長から歓迎の言葉をいただきました。コンサートでは、島唄などの民謡や伝統芸能を堪能しました。
最終日、「ムシロ岩(サンゴ礁の岩の多い奄美群島では珍しく花崗岩が広がるこの場所は、ムシロを敷き詰めたようにみえる)」を見学。
ソテツが数百メートルにわたりトンネル状に群生する「金見崎ソテツトンネル」を抜け「金見崎展望所」で太平洋と東シナ海の2つの海を同時に見渡せる大パノラマに感動し、今回のツアーの日程を終了しました。
今は、ゆっくり島時間が流れている徳之島もかつては戦禍に焼かれ、たくさんの犠牲者が出たことを知り、沖縄や広島・長崎だけでなく戦争被害の上に今(平和)があるのだと実感しました。
【 くさり11月号より 】