不当弾圧を糾弾!
■滋賀県警はただちに仲間を解放せよ■
8月9日、滋賀県警は関生支部役員1名を不当逮捕。同28日には武委員長および支部役員2名を不当逮捕し、組合事務所などを家宅捜索した。これに対して連帯労組はただちに抗議声明を発表(下記掲載)。権力弾圧を断固粉砕し、運動を前進させる決意を明らかにした。
●政策運動潰し狙い労使の分断を図る●
武委員長逮捕を始めとする一連の家宅捜索・不当逮捕は、大阪広域協組4人組による「関生潰し」に便乗した権力弾圧であり、労使の分断を図り、この機会に中小企業と労働者が共闘して大企業の収奪と闘う政策運動を潰すことを狙ったものに他ならない。
この間、今回事件の舞台となった滋賀地域を始め、近畿全域で業界再建が進展。生コン中小企業の協同組合への結集と生コン価格の適正化が進み、本格的に日々雇用労働者の正社員化と生コン・セメント輸送の運賃引き上げを実現しようという矢先であった。
この弾圧を喜んでいるのはゼネコン・セメントメーカーという大企業であり、弾圧で被害を受けるのは中小企業と労働者である。
マスコミはこの逮捕劇を大きく報道。あるテレビ局は差別集団とともに労働組合潰し行う大阪広域協組の木村理事長を登場させ、「関生支部は金銭目的に違法行為を繰り返してきた」「100億円もの資金を集めている」など事実無根の作り話を放送。イメージダウンを狙った報道に強く抗議する。
●闘う労組への攻撃、団結力で粉砕する●
この弾圧は国家的な不当弾圧である。
安倍政権は、「働き方改革」を実行し、労働者に対する搾取・収奪をさらに強化。その一方、戦争法を成立させ、沖縄の民意を踏みにじって辺野古新基地建設を強行するなど戦争国家への道をひた走っている。安倍は自民党内部においてさえ異論を許さない「一強」体制を築いているが、安倍政権にとって、中小企業とともに経済・産業・政治の民主化を求めて闘い続ける関生支部はすぐにでも潰してしまいたい存在であり、それがこの弾圧の背景にある。関生支部への弾圧は労働組合のみならず安倍政権と闘う全ての人々に対する攻撃だ。
私たちは獄中の仲間を早期に奪還するとともに、これまで決めた「やるべきことは必ず実行する」との姿勢を貫き、生コン関連業界の再建・正常化を実現し、組合員一丸となって権力弾圧を完全に粉砕する。
●日の丸批判で逮捕、市民も弾圧対象に●
今、弾圧を受けているのは労働組合だけではない。暴走する安倍政権は市民をもその対象としている。
本年6月26日、兵庫県警はある人気バンドがライブのなかで歌った「HINOMARU(ヒノマル)」という歌に対して抗議した市民を不当逮捕した。
この歌は天皇が治める国家のために戦死することを褒め称える内容で、侵略戦争の歴史を正当化するものだった。「HINOMARU」に対して批判が高まったにもかかわらず、このバンドは自分たちのライブなどでこの歌を歌い続けていた。
当日、ライブ会場前の車道には日本第一党の京都本部長西村斉、日侵会などの右翼が街宣車で陣取り、「抗議者は朝鮮人だ!出て行け!」「ヒノマルを歌ってなぜ悪い」などと大音量のマイクで叫んでいた。
ところが兵庫県警は右翼の車両は容認しながら、抗議する市民の車は会場数百メートル手前で停止させた。そのため、市民たちはその場でマイクでの抗議を開始。その声が会場へ届くのを恐れた警察はわずか7分後、「交差点で停止した」「免許証を見せなかった」と言いがかりをつけて抗議する市民を不当逮捕したのだ。
この弾圧は「日の丸を批判する者は許さない」という国家権力の意思が露わになったものに他ならず、権力の乱用そのものである。
●沖縄知事選勝利し、歴史を切り拓こう●
安倍政権が基地建設反対運動を潰そうと攻撃をしかける沖縄では、急逝した翁長前知事の遺志を引き継ぎ玉城デニー氏が県知事選に立候補し闘っている。玉城氏は、辺野古新基地建設を断固阻止するとの強い決意を表明。私たちは「命」をかけて闘った翁長前知事の遺志を受け止め、県知事選の勝利に全力を傾注する。
さらに、原発廃止を求めて闘う福島の人々、戦争法や共謀罪、憲法改悪の策動と闘う人々など全国の仲間との連携を一層強化してこの弾圧を跳ね返す。そして、国民を苦しめる安倍政権を打ち倒すために全力を尽くす決意を明らかにし、ともに闘うことを呼びかける。
【 くさり9月号より 】