ゼネストで大きな成果を獲得
全港湾大阪支部と連帯労組関生支部はバラセメント輸送と生コン輸送の運賃引き上げを求めて12月12日から近畿全域のSSなどで24時間体制のゼネラルストライキに突入。この行動によって要求が大きく前進し、18日にはストライキを解除した。
■要求が前進!■
今回の行動によって私たちの要求は大きく前進した。得られた成果とは何か。
一つは、奈良・京都・滋賀・和歌山・大阪兵庫生コン経営者会が来年4月からバラ輸送(トンあたり510円アップ)、生コン輸送(大型1日最低5万5千円)の運賃引き上げに合意したこと。
二つ目は、近バラ協組が今後、セメントメーカーや商社・販売店に対して、労組と協力して臨むと決議したこと。
三つ目は、初めて今回のような行動に参加した組合員が大きく成長したこと。
四つ目は、大阪・和歌山において、行動のさなかに組織拡大を果たしたこと。
■勝利の要因は■
このような多くの成果を獲得した要因はどこにあるのか。
それは一言で言えば関生支部52年の闘いの蓄積である。先人たちが犠牲をいとわず闘い、さらに、その「関生魂」を現役世代が引き継いでいるからこそ、このような成果を得ることができたのだ。
■新たな闘いへ■
残る課題とは。
まず、今回合意したバラ輸送・生コン輸送の運賃引き上げを確実に実行させることだ。
また、労使関係のある全企業に対して大阪兵庫生コン経営者会への加入促進を行い、18春闘集団交渉には労使関係のある全企業を参加させなければならない。
さらに、広域協組の体質改善が不可欠。特に一部の者だけに恩恵があるシェアを公平・平等なものに改めさせることが必要であり、一部執行部による強引な組織運営をやめさせなければならない。
今回の成果を確信にして労働者・中小企業本位の業界を実現するため、一丸となって闘おう。
【 くさり1月号より 】