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介護・福祉総がかり行動

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 これ以上黙っていられない、介護関係者が立場や団体にとらわれず大同団結し、今年5月に「介護・福祉総がかり行動」を立ち上げました。そして11月11日、介護の切りすてアカン!と総がかり集中行動を展開しました。


●介護関係の仲間が結集、厳しい環境をアピール●

 扇町公園に、富山からこられた3名をはじめ介護関係者およそ100名が集い、思い思いの胸のうちをスピーチしました。その後、車イスを先頭に1時間かけ大阪市内を、「介護の切り捨てに反対!一緒に声を上げよう!」と呼びかけながらデモ行進をしました。

 介護関係者の街頭行動は、今回が初めての取り組み。小人数でしたが、介護を取り巻く環境が厳しいので今後は広がる可能性が十分あります。

 介護現場は極度の人手不足で、年次有給休暇はおろか日々の休憩時間も満足に取れない職場が多くあります。介護労働者の賃金は全産業平均より月10万円ほど安く、いくら募集しても応募が少なく職員不足は解消しません。介護労働者の生活は、低賃金で苦しく、将来設計ができません。

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 ●介護報酬が大幅カット、介護事業所の倒産続出●

 3年ごとに介護報酬の見直し・改定があり、2015年改定では介護報酬が大幅にカットされました。そのため、倒産する介護事業所が急増しています。2018年改定ではさらに介護報酬カットが予定されており、事業運営はより一層厳しくなります。

 その一方で、介護保険料は上がり続け、労働者は源泉徴収で、年金受給者は年金から天引きで強制的に取られます。それでいて、介護が必要となり介護保険を利用しようと思った時には、満足に利用することができなくなってしまった介護保険制度。このままでは、「保険料あって、介護なし」、介護保険は国家的詐欺になってしまいます。福祉予算をけずり、軍事予算にまわす安倍政権は許せません。

  【 くさり12月号より 】

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