神戸ブロック
★「H社闘争」から学んだこと★
11月23日にK社・H社の勝利解決報告集会を開催。100名以上の組合員と家族に参加していただきました。
冒頭、担当執行委員が主催者挨拶を行い、坂田副委員長から闘争の経緯・経過の報告。来賓代表の武建一執行委員長から、昨今の業界情勢と生コン支部の威信をかけた、年末に向けた取組について、参加者全員への熱いメッセージをいただきました。また、仲間に対する熱い思いを込めた湯川副委員長の乾杯挨拶で盛大に集会が始まりました。
その後、勝利旗の贈呈式と各ブロック代表からの熱いメッセージをいただき、神戸ブロックの士気も高揚したように思います。
一つの闘争が解決した時は達成感もあり、解決までの道のりを振り返ると、新たな思いや今後の展望が垣間見えます。
H闘争の一番の成果は、ベテラン組合員と親子ほど歳の離れた若い組合員たちがブロックを支えるために一生懸命取り組んでくれたことにあります。過当競争に拠るダンピング販売の深刻なダメージを受けてきた神戸生コン協同組合加盟のK社とセメントと生コン輸送を担ってきたH社は、昨年10月14日に組合側に生コン運輸事業部廃止に関する事前協議を申入れてきました。
この日を境に、団体交渉で我々は雇用と事業を存続させるためのあらゆる提案を行いましたが、会社側は事業閉鎖案を最終回答とし、組合提案を一切理解しようとせず話し合いは平行線になり、4名の分会は退職条件に不安を募らせ組合を脱退しました。闘いの途中での脱退であり、士気が下がるような大きな問題でしたが、現場での闘いの中心になってくれたのはベテランと若手であったといえます。
さらに、この経験をプラスに転化できた要因は、神戸ブロック持ち前の明るさにあるといえます。関生支部の産業別労働運動の原則で考えれば、職場の権利は組合の権利であり全組合員の権利であることを共通認識として、同年12月20日からブロックが中心となって、職場占拠闘争に入り、組合権利と雇用責任をK社・H社およびセメント資本に求めてきました。先ず優先すべきは、組合基本方針に忠実に雇用比率を実行確保すること、4名雇用の権利確保に結びつけていくことにありました。そのため、業界の協力も求めながら、基本シェア-に基づく雇用確保し、神戸協組内に新たな拠点を作ることになりました。
加えて、11ヵ月にわたる継続した占拠闘争とK社・H社とセメント資本に対する妥協のない要請行動の結果、本年9月5日に、K社・H社問題は完全勝利解決に至りました。
この闘いで、神戸ブロックが学んだことは、まさに団結力であり、ブロック長を中心とした熱い仲間の情熱と横断的な協力をしてくれた播但ブロック、三田ブロックの協力があったことを忘れてはなりません。
関生支部の仲間は、打たれても、蹴られても、如何なる犠牲を払ってでも、築き上げてきた歴史に確信を持ち闘うことで勝利を導き出せることを改めて証明してくれました。
熱い支援をしてくださった仲間の皆様ありがとうございました。
2017年11月23日
関西地区生コン支部 神戸ブロック一同
【 くさり12月号より 】