労使懇談会
●各地区で生コン値戻し・値上げが進む●
◇混乱を招く一部経営者◇
8月23日、学働館・関生で定例の近畿2府4県の生コン関連団体と労働組合との労使懇談会が開催された。
各地区からの報告では、近畿圏での値戻し・値上げが順調に推移し、物価版を押し上げるまでになっていることが報告された。
和歌山地区では、業界全体は安定している。そうしたなかで一部の経営者が暴力団を使って労働組合に圧力をかけているが、労働組合にダメージを与えるどころか、暴力団とのつながりが暴露されて自ら首をしめていることが報告された。
懇談のなかで関西生コン関連労組連合会の武議長は「各地区の業界再建が前進している要因は三つある。
一つは、各地区とも労使紛争が絶えなかった歴史を経て、経営者が紛争では得るものがないと気づいたこと。二つ目は、生コン産業が不況業種に指定されるほどに需要が低下し、価格競争を続ければ業界自体がつぶれるという時代状況の変化。
三つ目は、中小企業と労働組合が連携して産業政策運動を推進してきたこと。
今後も、定期的に懇談会を継続することで、歴史的経過と情勢認識を労使が共有して対処していくことが重要である」と締めくくった。
【 くさり9月号より 】