歴史的一歩を踏み出す
7月12日、京都協組・京都中央協組・洛南協組・京南協組による京都生コンクリート協同組合連合会が発足した。今後は、労使が協調して生コン販売価格および生コン品質の維持・向上に全力を注ぎ、産業そのものの「価値」の向上を目指していく。さらに、中小企業とそこで働く労働者が主人公となる産業の構築に取り組んでいく。
■争いを乗り越え業界再建へ前進■
京都地区の生コン業界では過去に業界側が労働組合潰しに奔走し、幾度となく労使紛争が起きてきた。
しかし、そうした争いにも一定の解決がはかられ、地域の中心となる京都協組で人事を刷新。労働組合と中小企業が連携して京都地区の生コン業界を健全化・正常化するという大きな流れができた。
■価格競争をやめ共に生きる道を■
昨年3月には京都協組エリア内の員外社7社が結集し、京都中央協組が発足。そして、同協組は地域の物価版で販売することを打ち出した。
さらに、このような値戻しの機運が京都の洛南地区にも波及し、洛南協組および京南協組が2017年1月より新たな価格を打ち出し、京都協組および中央協組も同年4月より新たな価格を打ち出した。そして今回、4協組がまとまり、連合会結成へと至った。
■高まる期待受けさらなる飛躍を■
労働組合潰しが平然と行われ、中小企業同士が価格競争に明け暮れていた時期には「連合会構想」など机上の空論だった。しかし、今日の京都地区においては、私たちの存在を無視して業界の発展は無いと言ってもいいほど、関生支部の存在感は増している。これまで私たちが「有言実行」してきたことで業界から大きな信頼を勝ち取っている。
今回の連合会発足は私たちが推進してきた産業政策運動の目に見える成果だ。
【 くさり8月号より 】