フィールドワークに参加
6月17日、部落解放同盟大阪青年共闘会議フィールドワークに参加。この活動は、青年層が参加し部落差別、人権差別を無くすため、学習を深めるために開催されました。
第1回目の今回は、リバティ大阪人権博物館に集合し、部落解放大阪府民共闘会議事務局の松村さんを講師に狭山事件に焦点をあて学習しました。私も狭山事件の名前は聞いたことがあるのですが、実際にはどういった事件かを詳しく知らりませんでした。この事件を深く知るいい機会になりました。
■偏見と思い込みで逮捕して犯人扱い■
この事件は1963年に少女が身代金誘拐されその後殺害された事件で、近くにある被差別部落地域に暮らす青年が偏見と見込み捜査による逮捕という人権を無視した事件です。周りに住む地域住民やマスコミは「あんなことをするのは部落民に違いない」と報道するなど、差別意識が露骨だったのです。部落地域に住んでいるというだけで、逮捕され、その男性は54年間も無実を訴え続けています。
学習会は終了後、人権博物館の施設見学を行いました。博物館内には、この世に生まれた生命の大切さ、全ての生命が大切にされる社会とはどういうものなのか、昔ハンセン病にかかりひどい差別やイジメを受けた人たちの歴史が紹介されていました。そこには、生命をかけてイジメや差別の酷さを訴えた、若い人たちの言葉がありました。
その後、参加者で意見の交換を行い、フィールドワークは終了となりました。
今回参加して感じたことは、人権や差別の問題を全ての人たちが分かり合い、生命の大切さを共有しあえる社会がないとダメだと思いました。そのためにはどう活動していけばいいのか考えさせられました。今日の学習会を受けて、これからどう行動するかが青年女性部の課題です。
≪ 通信 / 青年女性部 ≫
【 くさり7月号より 】