部落解放大阪青年共闘会議
5月18日の夕方、南海なんば駅前で取り組まれた狭山街宣行動に参加しました。約20名が集まり、無実を示す証拠ビラと2000個のティッシュを配りながら狭山事件の容疑者とされた石川一雄さんの無罪を訴えました。
■事件背景に部落差別が■
狭山事件とは1963年(昭和38年)5月1日、埼玉県狭山市で女子高校生が行方不明となり、身代金を要求する脅迫状が届けられました。5月3日、身代金を受け取りにきた犯人を警察は取り逃がし、翌4日、女子高校生の遺体が発見されました。
警察は被差別部落に見込み捜査を行い、5月23日早朝、石川一雄さんを別件逮捕。事件発生から20日間というスピード逮捕に至ったのは、警察が脅迫文の筆跡、タオルやスコップなどの遺留品、事件当日のアリバイを証拠として取り上げたからですが、実際には疑わしい可能性のある人物を片っ端から捕らえ、4人もの容疑者を別々に逮捕していたのです。しかも警察は、遺体発見地点からもっとも近い被差別部落を重点的に捜査し、作成された百数十人の容疑者リストの大部分が部落居住者だったと言われています。容疑者とされた石川一雄さんは被差別部落出身です。逮捕の決め手となった物的証拠「万年筆」「腕時計」「カバン」3大物証が全て嘘であることが明らかになっています。
■「差別解消法」の活用を■
私たち連帯労組も部落解放同盟の方々と共に無実を訴え、部落差別をなくす運動を続けてい必要があります。さらに、昨年12月に施行された「部落差別解消法」を活用する取り組みが求められています。
≪ 通信:青年女性部 ≫
【 くさり6月号より 】