K生コン闘争勝利解決!
■企業閉鎖受け即座に行動■
昨年2月13日、ブロック執行部が学働館・関生で4支部合同学習会に出席しているさなか、K生コン社が閉鎖するとの情報を得て、急遽会社へ向かいました。到着するなり即座に社長に対して団体交渉を申し入れましたが、社長からは、事業継続か企業閉鎖か明確な回答を得られなかったため、工場の周囲に京津ブロックの各分会から預かった組合旗を掲げ、24時間の監視体制に入りました。
その後、2月15日に弁護士と共に社長が工場に現れたため、団体交渉を持つように申し入れましたが、社長と弁護士は一言も話をすることなく、弁護士は「監禁されている」と警察に通報。この日から無期限のストライキ通告を行い、占拠闘争に入りました。
■京都の業界再建の契機に■
社長は、当時の京都協組を他の執行部と共に強権支配し、協同組合を私物化していました。私たちの運動により民主的運営を行っていく新執行部へと刷新され、京都地区の産業政策が大きく前進しました。
私たちは、京都地区の生コン業界に混乱を持ち込まないためにも、工場を再稼働させずに更地にするとの方針を立て、工場周辺の監視活動や工場再開反対の署名集めを旺盛に展開しました。
当該分会は、K生コン社に人員補充されて28年間、社長と交渉を重ね、ストライキを幾度となく経験してきました。団体交渉では、「社員を泣かせるわけにはいかない」と要求を突っぱね「経営者の矜持(きょうじ)」言いながら、裏では社員を放り出し、労働者を泣かせることを計画・実行したのです。
企業閉鎖から約1年間で工場のあった場所は更地となり、一方で新たな職場での雇用継続を勝ち取るという完全勝利。2017年3月からSK生コン社で就労しています。
※矜持とは=自信や誇り、プライドのこと
■闘う労組の真髄を発揮!■
この闘争は闘う労働組合の真髄が遺憾なく発揮された闘いで、「他人の痛みは我が痛み」を実践した闘争でした。この企業閉鎖に対する闘争で仲間の大切さ、温かさ、ありがたさを心から感じました。闘わなければ成果は生まれない。日々の運動の積み重ねがこういった結果を生み出したのだと思います。
SK生コン分会では、仲間とコミュニケーションを取り、分会のため、ブロックのため、支部のため、多くの仲間のために奮闘していきます。
みなさん、ありがとうございました。
【報告/SK生コン分会 Aさん】