■内部改革・強化が急務
現在取り組んでいる圧送業界(近圧協組)の改革は、この間の歴史を総括して論理立てすることが必要です。
内部改革と内部強化の具体策として、問題意識を持ったメンバーによる議論と実践を提起。それを私たちが支えるため、本年4月11日と26日に近圧協組および近畿圧送経営者会と関生支部、近圧労組の4者が調整会議を開催しました。相互信頼関係の形成と近圧協組の質的強化・発展のために関生支部は12項目を提言。今、その実行が求められています。
■公平で平等な運営を
12項目とは以下の通りです。
①近圧協組は、関係者との調整会議を行っているにもかかわらず、会員の処分を理事会で決議することは、調整会議を無視し、労使の信頼関係を覆すものだ。謝罪の表明と同時に処分の撤回が求められる。
②近圧協組の会員は、近圧協組および経営者会の決定を尊重し、履行する義務があることを確認し、その実行が求められる。
③ワンマン規制については、現状の実態に即し柔軟に対応する運用方法の確立に向け、関係者と充分なる協議を行い、円満解決が求められる。
④各種委員会を目的化し、委員会規則違反への対応に敵対的に臨むのではなく、指導的観点での対応が求められている。また、調査活動などに際しては、事前にその旨の通知をする。ただし、違反行為を繰り返す事業者に対し、事実を通知したうえでの抜き打ち調査が求められる。
⑤いわゆる「垣根問題」に伴う特別名義人制度について、公平・対等の観点から、当事者の不満の声を真摯に聞き入れ、関係事業者との調整・協議を行い、是正を図る必要がある。
⑥近圧協組は、員外理事であっても決議権を有することを確認し、員外理事の任命については透明性の確保が求められる。
⑦近圧協組は、協組人事や協組運営等に関する意思決定に際し、信義・誠実の原則を逸脱することなく、誠意をもった対応が求められる。
⑧近圧協組の組織決定について、末端事業者の声が充分に反映できていない現状を鑑み、協組機関会議で議論すべき事項の資料や情報などを速やかに開示・提供するとともに、各事業者の声をベースに「ボトムアップ型」の真の民主主義組織運営が求められる。
⑨近圧協組は、現状の規制やルールについて、実状に応じた見直しが求められる。
⑩労使交渉は、労使双方が品位を保ち、相互発展のための協議が求められる。
⑪近圧協組は、ブロックの役員選出の慣行を尊重し、ブロック決議に干渉しない。
⑫近圧協組内で解決できない問題が発生した場合、本調整会議を開催し、解決を図る。
■組織化で業界安定へ
具体的に関生支部が圧送業界を支えるために、圧送企業の組織化が急がれます。
圧送業界において関生支部の組織拡大が実現することによって職場での困りごと、一緒に解決します。「他人の痛みは我が痛み」の精神で労働問題の解決に取り組んでいます。
【 くさり12月号より 】