= 圧送のベトナム労働者の組織化を =
■圧送のベトナム労働者の組織化を-外国人労働者の実態「技能実習制度」■
ベトナムでは、ここ数年、急激に実習生が増えています。
開発途上国から日本の先進技術を学びに来る「技能実習制度」を活用して多くの実習生が来日していますが、送り出す国と受け入れる国双方不正が行われている実態が明らかになっています。
ベトナムの若者の月収は多い者で2万円。仲介者が「日本に行けば人生を変えられる。月収は少なくても20万円になる」とベトナムの農村で働く若者を誘えば、続々と集まるそうです。
しかし、日本の企業が募集した職に就いている者は少なく、現地の悪質な業者が架空会社をつくりそこで働かせているのが実態です。実習希望者は、送り出し会社への謝礼金という名目の手数料を60万円~100万円を支払うこと。実習先では、勤務条件が違うと知った実習生が逃げないように「保証金」として30万円~50万円ほど払うのが一般的になっています。
実習生の親たちは、自宅や田畑を担保に借金をして送り出しており、このような多額の手数料や保証金は日本では禁止されているため、口止めをしているのです。
法務省の資料によると、実習生の月収は平均で約12万円。そこから家賃などが引かれると、手元には数万円しかのこらないのが実情です。
「国際貢献」という名の下に始まった制度が、雇用主に使い勝手の良い制度へ改変され「都合の良い安価な労働力」の供給源となっています。他方、実習生の労働力がなければ成立しない業種があるのも事実です。
このままでは優秀な人材が日本に来なくなると専門家は危惧しています。
生コン関連業界では、コンクリート圧送(ポンプ)に、ベトナムの労働者が多く見られます。
圧送の職場では、ベトナムの労働者が「いじめ」を受けている実態が明らかになっており、このベトナムの労働者の組織化が急務です。
各地域では、ベトナム語のオルグビラを作成して、ベトナムの労働者を対象にした組織拡大活動を展開します。
【 記事:武谷書記次長 】