= 海南島における日本の国家犯罪 =
この四月に創立された大阪労働学校・アソシエが主催する最初の公開市民講座が、海南島近現代史研究会の協力の下で「海南島における日本の国家犯罪」というテーマで開催されました。
9月10日の第一回は、ドキュメンタリー「日本が占領した海南島で」を上映し、日本軍が占領した海南島でおこなった朝鮮人虐殺、住民虐殺、性暴力、鉱物資源・農産物・家畜・食料の略奪、軍用工事での強制労働・虐待などの実態が映像を通して紹介されました。
10月1日の第二回は、ドキュメンタリー『海南島月塘村虐殺』を上映し、一九四五年五月二日に一九〇名の村民が無差別に殺害された月塘村の村民の証言を、映像を通して学びました。
10月8日の第三回は、「日本国家の海南島侵略史の世界史的意味」と題して、海南島近現代史研究会の佐藤正人さんがスライドを交えて海南島での聞き取りを紹介し、「日本軍・日本政府による海南島の侵略犯罪を究明しその責任を追及することによって、他地域・他国の侵略を許さないという歴史認識を日本民衆の意識のなかに打ち立てなければならない」と訴えました。
今回の公開講座を通して、日本の侵略犯罪の責任を追及する運動が今日における世界史的な課題であることを学んでいただけたかと思います。
【 くさり11月号より 】
※詳しくは大阪労働学校・アソシエのホームページをご覧ください。
http://www.ols-associe.or.jp/230/