= 人員補充の実施へ =
16春闘では、大阪兵庫生コン経営者会と労組連合会との集団交渉において、賃上げなどの経済要求に加え、本年10月までに正規雇用の比率を5対5にすることが約束された。
■不正常な状態正す。今春闘で労使合意■
生コン業界では、正規労働者が3割、日々雇用などの非正規労働者が7割という雇用状態が長期化してきた。このことは経営者自身も認めていることであり、行政当局から問題視されるなど業界全体のコンプライアンス問題となっている。
こうしたなか、16春闘では、非正規労働者の比率が高止まりしている現状について、労使共に「不正常である」との認識を共有。
厳しい交渉の結果、当面、正規労働者と非正規労働者の割合を5対5に引き上げることに合意した。そして、この目標を実現するために大阪兵庫生コン経営者会内に設置された環境整備委員会で議論し、10月末までに結論を出すことが約束された。
■出荷指数を基準に。人員補充の実施へ■
春闘以降、労使の委員が集まり、同委員会で協議を重ねてきた。
協議期限となる10月末を目前に控えた10月20日の委員会では、出荷指数に基づく必要台数と必要人員や生コン単価を基にした収支などの試算結果をまとめ、生コン業界に周知することを確認した。そして、それと同時に、各社の出荷指数に基づいた人員補充に向けての交渉を行うことが確認された。
正規化の具体化へ
各職場で交渉開始
私たちは、直ちに16春闘の合意事項である「正規・非正規の割合5対5」の実現に向けた団体交渉を各社に求める。
誠
実な交渉によって解決するよう最大限努力するが、経営者の回答によってはストライキも辞さないことを通告する。
【 くさり11月号より 】