= 関生支部第52回定期大会開催 =
関生支部は10月16日、各界から多彩な来賓を迎えて第52回定期大会を協同会館アソシエで開催した。
大会では、一年間の運動総括が提起され、代議員の討議を通じて確認。さらに、一万人組織建設を最重点課題とする新運動方針とストライキ権、役員体制を確立し、組織拡大・強化、権利侵害一掃、政治革新などの諸決議を満場一致で採択した。
■「闘えば、必ず結果が出る」と実感■
◇故人の遺志を継ぎ
闘う決意を新たに◇
第52回定期大会冒頭、国際連帯を続ける関生支部の象徴として「インターナショナル」を合唱。
その後、10月1日に逝去した川崎執行委員の冥福を祈り、全員で黙祷を捧げた。
大会議長団・大会役員選出の後、資格審査委員による資格審査結果の発表を受け、議長から大会成立が宣言された。
続いて、武委員長が主催者代表挨拶を行い、各界来賓からの熱い連帯挨拶を受けた後、祝電・メッセージが披露された。
■ブロック代表発言、各地で人員補充!■
議案審議に入り、武洋一書記長が一号議案(16年度経過報告)・二号議案(17年度運動方針案)を提案した。
その後、一号議案・二号議案に対する質疑応答に入り、各ブロック代表が次々にマイクを握った。
ここでは計26名の代議員が発言した。北大阪A・北大阪B・和歌山・播但は人員補充・本勤化を勝ち取った喜びと一層運動にまい進する決意を表明。
生コン関連5社を公然化した東大阪を始めとして阪南・和歌山・京津・湖東・岸和田ユニオンは組織拡大の成果を報告した。
また、勝利解決したI生コン闘争やT産業・W産業闘争の経過が報告され、争議中であるK生コン・M組・M社・Aゴルフの当該組合員が勝利への決意を語った。
さらに、4ブロックが生コン値戻し・輸送運賃引き上げの成果を報告。
朝日分会は「大型免許取得制度」を活用した若年層の組織化と大阪労働学校の取り組みについて発言した。
■団結力と行動力で、自らの要求実現を■
続いて、諸決議・大会宣言・大会スローガンを満場一致で採択。その後、「組織拡大目標達成ブロック」と「機関紙優秀通信員」が表彰され、投票によりストライキ権・新役員体制が確立された。
退任役員の紹介と感謝状授与の後、新役員それぞれが決意を表明。最後に、武委員長の音頭の下、一層の飛躍を誓い、「団結がんばろう」を三唱して大会は成功裏に幕を閉じた。
■業界再建や賃上げ、歴史的成果を胸に■
私たちは今期どのような成果をあげたのか。
一つは賃上げだ。本勤の組合員は4年連続となる月額1万円の賃上げ、日々雇用の組合員も4年連続となる日額500円の賃上げを勝ち取った。
なぜ賃上げが実現できたのかといえば、ゼネコン・セメントメーカーという大企業の収奪に対し労働組合・協同組合が連携して闘い、結果を出したからだ。この間、関生支部が主導して大阪地区の生コン業界の再建を実現。神戸地区を除く近畿全域で値戻しに成功したことが大きく影響している。
さらに私たちは政治闘争を旺盛に展開してきた。
沖縄・基地問題では、県民が猛反対しているにもかかわらず、安倍政権が辺野古の新基地建設や高江のヘリパッド建設を強行している。私たちは組合員を現地に派遣するなど、県民とともに基地建設阻止の闘いに全力を尽くしてきた。
また、2月には戦争法廃止を求めて経営者とともに1300名の大集会を開催した。その後、経営者会は「戦争法廃止」の意見広告を掲載。現在、組合員が乗るミキサー車には「戦争法廃止」の看板を掲げている。
さらに、「学働館・関生」の建設、『50年誌』の発行、労働学校の開設など50周年を記念する数々の事業を成功させた。同時に、関生型運動の全国化・国際化に向けた取り組みを進めてきた。
■一万人組織の建設へ、各地で奮闘しよう■
当面やらなければならないのは今春闘で合意した人員補充と賃上げを各職場で実施させることだ。
そして、バラセメント輸送運賃・生コン輸送運賃の適正化を求めるとともに、神戸地区のアウト5社の協組加入と生コン値戻しを実現させなければならない。
最重点課題である組織拡大では、各地区協同組合において60%以上の組織率を確保しようと取り組みを強化し、三田・奈良・京都で目標を達成。他地域も懸命に奮闘している。必ず1万人組織を建設しよう。
今、敵(国家権力・大企業)は追い詰められている。情勢に確信を持ち、正しい方針に基づいて行動を展開すれば、労働運動を再生することは可能だ。
本大会で確固とした闘う運動方針を確立してほしい。
第52回定期大会には、議員および政党代表、共闘労組・諸団体、業界団体など各界から多数のご来賓に参列いただき、ご祝辞をいただきました。
また、盛会を祝う電報・メッセージも多数寄せられました。心より感謝申し上げます。 紙幅の都合により、一部のご来賓のご発言のみここでご紹介させていただきます。
★ 組織拡大目標達成ブロック・機関紙優秀通信員表彰 ★
今大会では、生コン関連企業の組織化で大きな成果をあげた北大阪A・東大阪・奈良・京津ブロックが「組織拡大目標達成ブロック」として表彰されました。
また、「機関紙優秀通信員」を大会のなかで表彰。ブロック紙はもちろんのこと地域に必要なビラを独自で作成するなど積極的主体的に広報宣伝活動を展開した北大阪A・京津ブロックが担当常任の湯川副委員長から表彰されました。
【 くさり11号より 】