= 今こそバラ専の再開を! =
■バラ専は2000年から■
バラ専は2000年12月に、バラ問題3点(運賃の適正化・先方引取車対策・SSの共同利用)を解決するために設立された。
2001年1月の第1回開催時、大阪兵庫工組、生コン経営者会、広域協組、神戸協組、神明協組(現在、神戸協組に属す)、近バラ協組と労働組合が参加。以降、協議を重ねてきた。
この会議は、セメントメーカーの妨害などで2006年2月の第23回以降中断していたが、2009年9月に再開。バラ問題の具体的解決策として適正運賃(トンあたり510円アップ)の設定などに合意したものの、実行段階にあった2010年11月以降、現在に至るまで中断されたままになっている。
■適正運賃収受が不可欠■
関西生コン関連労働組合連合会は、生コン業界の長年にわたる過当競争のツケを負わされているバラセメント業界の再建に不可欠なこととは、8割超にのぼる非正規労働者の正規化と、賃金・労働条件向上に不可欠なバラ輸送運賃の適正化だと認識している。
個々のバラ輸送企業の取り組みだけでは適正運賃を実現することはできない。関連する生コン工組・協組にもこの問題を解決する社会的責務がある。
私たちは、大阪兵庫工組をはじめとする全ての関係団体にバラ専再開を要求し、同時に、生コン価格の値戻しと運賃適正化はセットであることを各生コン工場に発信している。
■生コン業界にも責任が■
労組連合会は、バラ業界再建を妨害している「バラ専潰し」の主体と責任の所在を明らかにする。
そもそもバラ専の設立を求めたのは、労組の行動に対して解決をはかろうとした大阪兵庫工組・生コン経営者会・広域協組・神戸協組・旧神明協組だ。その責任を放棄しているとの自覚と生コン業界の再建にバラ専が必要であるとの認識を持つのかどうかが問われている。バラ専を中断させ、さらにはそれを潰すことによってバラ業界に甚大な被害を与えたことへの責任を自覚しなければならない。
バラ専潰しの本質は「セメントメーカー・ゼネコン主導の秩序破壊」。このことを認識し、その路線に乗ったことにより業界の危機を招いたことを真摯に反省しなければならない。
今こそ、バラ専を再開し、解決すべき課題に関係者が協力して取り組むことが求められている。
【 くさり10月号より 】