沖縄を植民地だと思っている発言
沖縄県東村高江で建設中のヘリパッド(オスプレイ離着陸帯)警備にあたる大阪府警の機動隊員が、抗議を行う市民に差別発言をした。
また、別の機動隊員も差別発言をしていたことが明らかになった。
今回、差別発言を行った機動隊員は、どちらも20代の大阪府警から沖縄に派遣された機動隊員であった。
18日、抗議活動中の市民に対して「触るなくそ。どこつかんどんじゃボケ。土人(どじん)が」発言。また、別の機動隊員も「だまれ、こら、シナ人」と発言したことも判明した。まるでヘイトスピーチを繰り返す団体のような発言である。
この差別発言は、沖縄県民への差別意識が露骨に出た言葉であり、県民を愚弄するものである。
ましてや、反対する市民の抗議行動を抑制するものでなく、威圧的に公務中の機動隊員が平然と出ること事態が異常なことである。
彼らは、抗議する市民を力ずくで排除し、拘束することを繰り返すうちに〝工事を邪魔する市民〟イコール〝犯罪者〟と植え込まれたようにも思える。
若い機動隊員を指揮する上司はどのような教育を行っているのか疑問である。
公正中立の立場で職務を行わせなければならないが、一方的に沖縄防衛局の職員が進める作業の警備にあたり「工事を邪魔する者は排除すればいい」という命令を受けているのか?警察組織として、指導・監督できていなかったことの責任は重大である。
この発言に対して沖縄県警は事実を認め「発言は遺憾」と表明したが、未だ大阪府警から謝罪の言葉はない。
それどころか、大阪府の松井一郎知事は、差別発言をした動画を見た上で、「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と自身のツイッターに書き込んでいる。
Yahooニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161020-00000006-mai-soci
沖縄県民に対する配慮が見られない。
琉球王国侵略以降続く「沖縄差別問題」を大阪府知事を始め大阪府警の機動隊員・沖縄に派遣されている機動隊員や防衛局職員は学ぶべきである。
◆「魂の殺人だ」 大阪府警前 50人、派遣撤退求める◆
大阪府警から派遣された機動隊員が北部訓練場のヘリパッド新設に抗議する市民に「土人」「シナ人」などと侮蔑的な発言をしていたことを受け、大阪市にある大阪府警本部前にはインターネットやSNSで呼び掛け合った市民ら約50人が詰め掛け、「沖縄から機動隊を戻せ」などと抗議の声を上げた。
≪記事引用:Yahooニュースより
≫
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161020-00000002-ryu-oki
※辞書によると「土人」という言葉は本来、土着の人という意味だが、近代以降、未開の地域住民を侮蔑(ぶべつ)する用語として定着している。
※【シナ人】中国人を指す言葉。日中戦争以降、日本側が侮蔑を込めて使用したため、中国側が差別的用語としている。インターネット上では政府批判やリベラルな意見をする人に「シナ人」とレッテルを貼る風潮がある。