=日本労働運動の再生と発展の教材に=
● 弾圧・権利侵害に対し
ひるまず直ちに反撃 ●
関西地区生コン支部の「50年誌」発刊おめでとうございます。
関生支部の運動を支えてきた特徴的要素は三つあると思います。
一つ目は、不当解雇や工場閉鎖・倒産といった権利侵害や、権力弾圧に直面したとき、ひるまずに直ちに反撃を開始する、その行動力です。
二つ目は、確信を持って闘うために、労働法関連はもちろんのこと、情勢や経済・産業のしくみ、歴史や哲学など、あらゆる分野にわたって定期的かつ旺盛に教育・学習活動に取り組んできたということです。
それによって相手の攻撃の本質を見抜く力を身につけ、「ピンチはチャンスでもある」という観点で活動することができるのです。
● 痛みを共有する思想
強固な団結力を形成 ●
三つ目は、「他人の痛みを我が痛みと感じられる組織」づくりです。
仲間への攻撃は、自分への攻撃でもある。それは同時に組織全体に対する攻撃ととらえて闘う団結の力を不断に向上させることにつながります。
この「50年誌」を連帯労組に結集する仲間はもちろんのこと、他の多くの労働組合の活動家にも読んでほしい。そして、日本労働運動の再生・発展のヒントを得るための一冊として役立てていただきたいです。
【 くさり8月号より 】