「くさり」 2006年3月号
武・戸田両委員長が3/8午後、保釈 〜 長期拘束420日ぶりの笑顔 〜
※ 保釈速報のページにジャンプします
異常な建設現場の実態を告発・要請 〜 国土交通省、厚生労働省と交渉 〜
2006年春闘 〜 土曜稼動の中止求め 〜
おかしいぞ!警察・検察・裁判所V 共謀罪をぶっつぶせ! 〜 各界、弾圧被害者がシンポジウム 〜
関生事件とはなにか 〜 国会内でシンポジウム 〜
関生と業界再建を支援 〜 KU会第2回総会・懇親会 〜
仲間を激励する団結家族交流会
異常な建設現場の実態を告発・要請 〜 国土交通省、厚生労働省と交渉 〜
耐震強度偽装事件や官製談合の発覚など、官僚とゼネコンの不正事件が次々と明るみに出るなか、建設関連産業に対する市民社会の厳しい視線が集中している。連帯労組は、こうした政官業の癒着事件関係者に怒りをもって抗議するとともに、業界の体質を改善すべく建設現場の調査に基づいた行政交渉をはじめとする活動を展開している。 要請の重点テーマは、建設関連産業におけるコンプライアンス(法令順守)を確立すること。具体的には、すべての建設現場の完全週休2日制実施とコンプライアンスの確立(過積載の根絶。法令違反で労働者を働かせている運送業者は、公共工事の現場への出入りを認めない措置をとるよう指導すること)を求めている。 2月13日、この要請主旨に基づく国土交通省、厚生労働省交渉を展開。具体回答を得るまで、交渉を継続する方針だ。 |
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2006年春闘要求 〜 土曜日稼働の中止求め 〜
>> 06春闘統一要求書はこちら 業界崩壊か、雇用と生活確保か破壊かの大きな分かれ目となる06春闘がスタート。既に3月6日、連帯労組関生支部の集団交渉を生コン会館で開催。3月7日には、生コン関連5労組の共同交渉が三井アーバンで開かれ、06春闘の主旨を説明し要求を提起した。 昨年1月以降、関生支部に対する3次に及ぶ弾圧を背景に競争原理が先行。大阪・兵庫では、協組の数量減と員外社のシェア拡大、土曜日稼動による新たな競争激化と労働基準の低下、価格競争による値崩れ、協組機能の低下など、業界は大きな危機に直面している。大阪広域協組の枠組みが崩壊すれば、その影響は近畿一円に及ぶことになる。 3/6交渉、3/7交渉では、業界の危機打開・再建にむけた具体策を提起。広域協組が設立されて12年目、共販が開始されて11年目。この間蓄積した「金属疲労」を点検し、競争原理から共生・共存策の政策に転換することを指摘。具体的には、員外社の協組加入促進、土曜日稼動の中止と公正労働基準の確立、業界と各企業の社会的責任(CSR)及び法令順守(コンプライアンス)を求め確立する闘いとなる。こうした産業政策を強力に推進することこそ、不当弾圧を粉砕する筋道となる。 |
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おかしいぞ!警察・検察・裁判所V 共謀罪をぶっつぶせ! 〜 各界、弾圧被害者がシンポジウム 〜
治安国家づくりに対抗 ビラをまいただけで公安警察に逮捕され、勾留される…。 いま、各地で治安強化のために市民や労働者の権利や自由が抑圧され、日本の民主主義が窒息しようとしている。こうした危機に抗して2月28日夜、ジャーナリストや弁護士、元公安調査庁職員を交えて「公開シンポジウム『おかしいぞ!警察・検察・裁判所V』共謀罪をぶっつぶせ」が東京・文京シビックホールで開かれた。 第1部では、立川反戦ビラ事件など各地の弾圧被害事件の経緯を報告。関生支部の弾圧被害者5名も壇上にたち、3次に及ぶ関生不当弾圧事件の経過を説明した。 第2部は、元公安関係者が、公安の内幕を報告。90年代後半からの治安立法ラッシュを背景に、報道の官制化やネット思想の右傾化が進んでいること。左翼運動の衰退のもと、公安が弾圧の対象を広げていることなどが指摘された。 第3部は、「共謀罪をぶっつぶせ」をテーマにジャーナリストや弁護士がディスカッション。格差社会による国民の不安・孤独感を背景とした「見えざる外部者」に対する恐怖感が、当局の治安立法化につけこまれていること。「オウム事件」を契機とした危機管理システムの発動が、今日の治安国家体制づくり会場からの意見とともに、犯罪の実行行為がなくとも処罰される最悪の治安立法=共謀罪制定阻止にむけて全力を尽すことを確認しあった。 各地の異常な弾圧事例 |
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関生事件とはなにか 〜 国会内でシンポジウム 〜
3月8日午後、「関西地区生コン支部事件とは何か〜『国策捜査』による労働運動弾圧の深層を明らかにする国会内シンポジウム」が衆議院第一議員会館で開かれた。これは、関生支部に対する一連の刑事弾圧事件で計8人の組合役員・職員が逮捕され、武委員長が1年2ヵ月経っても勾留されたままという異常事態が続いていること。これに対して、作家、ジャーナリスト、学者、弁護士ら23人が抗議の署名活動を呼びかけ、関生事件の深層を明らかにする目的で企画・開催された。 シンポジウムは冒頭、同日午後に武・戸田両委員長が保釈されたことが報告され、歓声が響く中で進行。弾圧事件弁護団主任が「関西地区生コン支部事件の経過と問題点」を報告。続いて、呼びかけ人の魚住昭(ノンフィクションライター)、岡本厚(『世界』編集長)、木下武男(昭和女子大学教授)、安田浩一(ジャーナリスト)の各氏が治安体制が強化される背景と関生支部に対する弾圧の本質を学びあった。 |
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関生と業界再建を支援 〜 KU会第2回総会・懇親会 〜
2月23日夜、KU会の第2回総会及び懇親会が大阪市内で開かれた。 KU会は、関生支部に対する第1次弾圧を契機として昨年2月28日に各企業・団体・個人によって設立。関生支部の強化発展を支援する応援団として、また、教育啓発や調査研究、各種交流をはかる相互扶助機関として諸活動を推進してきた。 第2回総会では、この1年の活動をふり返り、今後の取り組むべき諸活動を確認。その後の懇親会では、業界関連労使の各代表を前に武洋一副委員長が挨拶。「3次に及ぶ弾圧のなかでも、関連5労組が一致団結して業界再建に取り組んでいる渦中だ。敵の攻撃は仲間の団結を固め、より大きな成果を勝ち取る力を与えていると確信している」と決意を述べ、より大きな支援を訴えた。 続いて、昨年末に保釈された5名の仲間が紹介され、各人が支援のお礼と決意を披露。和やかな交流の後、武委員長の早期保釈を訴えてガンバローを三唱した。 |
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仲間を激励する団結家族交流会
両委員長の早期保釈を誓いあう 保釈された仲間たちの声 |
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