早期解決めざして闘いを再構築
安威川生コン分会激励集会
 1987年12月20日、会社による不当なロックアウト攻撃に端を発した安威川生コン闘争が18年目を迎える。北大阪Bブロックでは、闘争の早期解決へ力を結集し、闘いを再構築する場として11月13日、安威川生コン分会激励集会を開催。会場の高槻現代劇場に仲間が結集し、安威川生コン闘争勝利へ全力を尽す決意を固めあった。

長期闘争を支える力と勝利への筋道
 激励集会は、冒頭、昨年7月に志半ばにして亡くなられた吉田親さん(75年の分会結成時からの活動家)のご冥福を祈り、参加者全員で黙祷。
 主催者を代表して挨拶にたった武執行委員長は、安威川闘争の経過と特徴を解説。闘争の早期解決にむけた課題を以下のように示すとともに、闘争勝利に全力を尽す決意を表明した。
 この中で、72年に創立した安威川社が僅か3年後に全自運の組合ができた要因として、同社が奴隷的な労務支配であったこと。 以降も労働争議をくり返し、約束事を約束とは思わないのが田中一郎社長の特徴であり、こうした攻撃を許せないとする怒りが闘いの原動力として今日に至っていることを指摘。安威川分会の仲間は、 (1)家族の支えで長期闘争を敢然と闘い、(2)優先雇用協定を活用して生活権を確保し、(3)学習によって労働者としての物の見方を養い、長期に闘う原動力となっている。その上で、神友闘争勝利の教訓である「大衆運動こそが解決の道筋であり、決着の基本だ」とする支部40年の闘いのスタンスを貫くこと。激励集会は、要求の正当性を掲げて運動を発展させる第一歩であることを強調し、全力で闘う決意を示した。
各界来賓からも支援と激励の声
 集会は激励に駆けつけた名界来賓が挨拶。「権利を仲間と一緒に発信できる時、誇りを感じることができる。必ず勝利の日がくることを信じ、ともにスクラムを」(小沢福子大阪府議会議員)。
 「人権が守られるようにできる限りの支援をしたい」(山下慶喜茨木市議会議員)。
 「いま程、労働者の権利が虐げられる時代はない。闘争勝利へともに闘いたい」 (森田充二高槻市議会議員)。
  「若い層にも労働運動を継承できるよう、一緒に参加させて頂きたい」(野々上愛高槻市議会議員)。
 「初めて阻合運動に参加したのが安威川の元旦行動。労働者の心からの叫びに共鳴」(桂睦子元茨木市議会議員)。
 「議員の仲間を各地でひろげ、支部や安威川の闘いを支援したい」(戸田ひさよし近畿地本執行委員長・門真市議会議員)。
 さらに、OB会や婦人クラブ代表からも支援と激励の挨拶が寄せられた。
闘争の早期解決へ闘う力を集中
 闘争経過報告の後、安威川分会員8名が登壇。代表して三宅分会長が「故吉田さんの遺志を引き継ぎ、発展させることが分会一同の任務。いま、勝利への新たな確信をもち、みなさんの支援で闘い抜きたい」と決意を披露し、大きな拍手に包まれた。
 会場には、日韓FTA交渉反対行動の最中に不当逮捕・拘留された西山執行委員も前日に無事釈放され、元気に闘う決意を披露。全員で安威川闘争早期解決、権利侵害一掃への闘いを再構築しあうことを確認しあった。